ヒトメボ

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 日本初の字幕スーパー付き洋画は1931年公開の「モロッコ」だそう。その後、テレビ放送の始まった1950年代に吹き替え映画が生まれたと言われています。映画館ではまだまだ字幕上映のほうが多いようですが、吹き替え版の割合は年々増加し、なかには一大センセーションを巻き起こした作品も。さて、字幕と吹き替え、みなさんどっち派なのでしょうか? 100人に聞いてみました。

Q. 海外映画を観るなら字幕?吹き替え?

結果は…

字幕…54人

吹き替え…30人

作品による…16人

 字幕派が過半数を占めましたが、これは昨今の字幕版・吹き替え版の上映割合とほぼ一致。吹き替え版の上映数は年々増えているそうなので、いつか字幕派と吹き替え派の割合が逆転することもあるかもしれないですね。では、それぞれのこだわりはどんなところにあるのでしょう? 

【字幕派】

「字幕だと、俳優のオリジナルの声が聞けるので字幕派です。吹き替えだとオリジナルの声ではなくなるので、ちょっと寂しい気がします」(山口・30歳女性)

「演じている人の声が聞きたいし、声も演技のうちだと思うので、吹き替えでなく字幕がいい」(静岡・36歳女性)

「その俳優さんのそのままの声や感情を聞きたいのでやっぱり字幕で観るほうが好きです」(福岡・38歳女性)

「作品によっては、役者さんと吹き替えの声のイメージがかなり違うこともあるので、字幕の方が好きです」(広島・36歳女性)

「最近は、声優ではなくメディアに顔が売れている芸能人の吹き替えが多く、その人のイメージで映画を見ることになる。昔、トラボルタとオリビアの「グリース」の吹き替えが野口五郎と桜田淳子だったのは勘弁してほしかった」(福島・50歳女性)

「吹き替えがあっておらず映画の雰囲気が台無しになってしまう事がたまにあったのでずっと字幕で見てます」(福岡・29歳男性)

「吹き替え特有の直訳のような不自然な日本語が気になってしまうので、字幕派です」(青森・39歳女性)

ほか47人

 字幕で見ると回答した54人のうち、半数近い23人が俳優の生の声が聞きたい! と回答。息づかいや声色も演技のうち。セリフの言い回しや間合いから伝わる臨場感って確かにありますものね。吹き替えだと声のイメージの違いに加え、不自然な言い回し(なぜだか方言になることも!)に違和感を覚えるという意見もありました。たとえ言葉が分からなくても、俳優の表現がダイレクトに伝わるほうが感情移入しやすいのかもしれません。

 続いて、吹き替え派の意見をご紹介。

【吹き替え派】

「字幕だとスピードが速くて読むのが大変だし、目もとっても疲れるから」(東京・47歳女性)

「吹き替えの海外映画を、いつも観ています。字幕だと、目が疲れて、しばらくすると眠くなってきますので、困ります」(奈良・70歳男性)

「映像の隅々にまで注目したいので、字幕を読んでる暇がないから吹き替えがいい」(滋賀・35歳女性)

「文字と映像を同時に見ることが出来ないから。文字を追っているとストーリーが全く分からなくなってしまいます」(島根・43歳女性)

「料理を食べながらなどの「ながら鑑賞」が多いため、吹き替え派です。おすすめの吹き替え作品は「ワイルドスピード」シリーズです」(東京・41歳男性)

「個人的には吹き替えの方が画面をずっと見ていなくて済むので楽です」(北海道・33歳女性)

ほか24人

 吹き替え派の半数近くの方が、字幕と映像を同時に見ることを苦にしているようです。文字を追うのに集中しすぎて大事なシーンを見落とすなんてことも? 長時間になればなるほど目も疲れてくるでしょうから、『ベン・ハー』、『アラビアのロレンス』(ともに200分越え)なんて気が遠くなりそうですね。

 最後に、「作品による」と回答した方の意見。

【作品による】

「作品を問わず、好きな声優さんや役者さんが吹き替えに参加しているものであれば吹き替えを優先する」(宮城・23歳女性)

「ジャッキー・チェン主演の映画。私の中では、あの声がジャッキー。それぐらい馴染んでいるかも。」(三重・40歳女性)

「アニメやCGなら、吹き替え。アナと雪の女王も吹き替えで観ました。松たか子さんの歌もすごく良かった」(福岡・44歳女性)

「アルパチーノやデニーロなど好きな俳優がでているサスペンスやアクションは字幕が良い。エックスメンなどのアメコミ系やアニメならば、吹き替えでもよい」(東京・35歳男性)

「個人的には演じる俳優の声なども楽しみたいので字幕派ですが、子供達と楽しむための映画であれば吹き替えがいいので作品によります」(沖縄・39歳男性)

「以前は字幕派だったのですが、旦那が吹き替え派で、半々くらいになりました」(東京・30歳女性)

「往年の名優達による名作映画は、本人の声で鑑賞したいと思うが、その一方で吹き替えとして名が通った声優さんのバージョンも両方楽しみたい」(東京・41歳男性)

ほか9人

 なかには吹き替えの声のほうがしっくりくるなんてパターンもあるようで、作品によると答えた方の約3割はキャスト次第で吹き替えを選んでいるようです。『ゴールデン洋画劇場』でおなじみの石丸博也さんのジャッキー・チェンや玄田哲章さんのアーノルド・シュワルツェネッガー、ほかにも平田広明さんのジョニー・デップなどはまさにハマリ役と言えそうですね。

 作品の世界観に浸りたい、余すところなく楽しみたい、声の演技も堪能したい…映画の楽しみ方は本当に十人十色。もしかすると、両方を見比べてみることで、改めて気づく作品の魅力もあるかもしれませんね。絶対に字幕! 絶対に吹き替え! と決めている方も、たまには逆の選択をしてみると意外な発見があるかもしれません。

調査方法:(株)ウィルゲート提供の「サグーワークス」モニター100名に対してアンケート

(ヒトメボ編集部&サグーワークス)
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