ヒトメボ

医学博士・アンチエイジングアドバイザー

川上智史

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 近年、バリバリと仕事に励む女性たちが「オス化」していると話題です。貝印株式会社が「うぶ毛に関する意識調査」(2012年4月)を行ったところ、顔のうぶ毛を処理していると答えた女性は70.6%、そのうち「鼻の下」を処理している女性も49.5%という結果に。いわゆる「ヒゲ」を処理する女性が多くいるという事実が判明しました。さらにこの傾向は、専業主婦よりも働いている女性のほうが高かったのです。

 そしてヒゲだけではなく、「体毛が濃くなる」や「頭髪が薄くなる」、「体臭がきつくなる」など、おじさんのような悩みを抱える女性も……! ビューティーアドバイザーであり医学博士の川上智史先生は、これらの原因を「女性のホルモンバランスが崩れているせい」だと指摘します。そこで川上先生に、「ホルモンバランスが崩れ、女性がオス化してしまうような行動」を教えていただきました。あなたは大丈夫ですか?

イライラしてすぐ怒る

男性ホルモンの「テストステロン」は、脳の大脳辺縁系が刺激され、感情が変化したときに分泌されます。とくに、イライラして怒ったり、集中力が高まって気分が高揚したりといった、激しい感情の変化が起こると分泌されやすいもの。

仕事に集中することも大切ですが、たまにはリラックスして穏やかな心を維持することを意識してみましょう。

お酒をたくさん飲む

大脳辺縁系は、ふだんは大脳皮質の前頭連合野によってその働きが抑えられています。原始的な感情を抑え、『理性を保って』いるわけです。しかし、アルコールを摂取すると前頭連合野が麻痺してしまうので、「テストステロン」の分泌を抑えられなくなります。

お酒をたくさん飲む習慣がある女性は、休肝日をつくるなど、飲む量を控えめにすると良いでしょう。

睡眠時間が乱れている

睡眠不足の状態が続くと、ホルモンを調整する脳の視床下部の機能が低下し、女性ホルモンの「エストロゲン」が低下してしまいます。

これを防ぐには、睡眠のリズムをなるべく一定にすることが大切です。また、睡眠不足だけでなく、強いストレスを感じることもエストロゲン低下につながります。

スキンシップが少ない

哺乳類は肌同士が優しく触れ合うスキンシップを行うと、愛情や母性をつかさどるホルモンの「オキシトシン」が増えることが分かっています。

スキンシップを取る相手は異性だけではなくペットでもOK。忙しくてペットなんて飼えないという人は、猫カフェなどに行ってみては?

 イライラしたり睡眠不足だったり……どれも忙しく働く女性にありがちです。「オス化してしまわないためにも、働きすぎずに充分な休息を取るようにしましょう」と川上先生。みなさんのライフスタイルは「オス化」していませんか?

(田中結/プレスラボ)
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ライター

田中結

プレスラボ

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