画力が、根気が……

パラパラ漫画を完成させられなかった理由

授業中の暇つぶしに「パラパラ漫画」を描いたことはありませんか？ パラパラとページをめくって自分が描いた絵がなめらかに動いているのを見ると、ついうれしくなってしまいますよね。ただ、失敗することもしばしばでした。そこで今回は、ヒトメボ読者に「パラパラ漫画にチャレンジしたけどうまくいかなかった理由」を聞いてみました。

根気が足りなかった

「パラパラ漫画はある程度の枚数を描かないといけないので、途中で面倒になってやめてしまうことが多かった。昔から親にも根気がないと言われていたけど、パラパラ漫画さえできないのかと絶望した」(東京都・34歳男性)

「根気がないとうまく描けない。いつも描いているうちに無駄に長編になるので途中で強引に終わらせていた。そのせいで、シュールな内容のものばかりになった」(千葉県・28歳男性)

2〜3枚描いたくらいでは動いてくれません。それなりのページ数を描かないといけませんから、根気がないと最後まで描き切るのは難しかったものです。ノートの端に途中で放置されたパラパラ漫画が残っていたりしましたね。

画力が足りなかった

「アンパンマンが空を飛ぶパラパラ漫画を描いたことがあったけど、単純に画力がないので『なんじゃこりゃ!?』というデキになったことがある。そのせいで友達に画伯と呼ばるようになった」(東京都・38歳男性)

「画力がないとパラパラとページをめくってもうまく動いてくれない。授業時間を丸々使って『走っている人がバトンを次の走者に渡す』という漫画を描いたことがあるが、動きがぎこちなくて木の棒を誰かに突き刺しているようなものになってしまった」(奈良県・30歳女性)

せっかくいいアイデアが浮かんでも、それを表現する画力がないと意味がありません。スムーズに動いているように描くのも難しいですし、画力がないことが原因で早々に描くのをやめた人も多いでしょう。

テーマが見つからなかった

「パラパラ漫画を描こうと思ってもいいテーマが思い浮かばない。あれこれ悩んでいるうちに授業が終わってしまい、漫画も描けず、授業も頭に入らずで意味がなかった」(福岡県・32歳女性)

「意外とどんな内容にするか考えるのが難しかったです。悩んだ末に棒人間がジャンプするだけのシンプルなものを描いておしまいで、描き終わった後に自分が望んでいたのが本当にこれだったのか悩んだ」(新潟県・40歳女性)

「棒人間」を描くにしてもどんな動きにするか考えるのは意外と難しいものです。ただ、そう簡単に面白いアイデアは出ないので、結局は走らせる、ジャンプさせるといったシンプルなものになりがちでした。

めくるのが下手だった

「せっかく書いたのにページをめくるのが下手でうまく見えない。すぐにブルルルルッとめくってしまって終了。友達に『もっとゆっくりめくって！』と怒られたことがある」(大阪府・30歳女性)

「ページをめくるのが意外と難しく、最初に書いたページからノートの表紙まで一瞬でめくってしまう。失敗するうちに面倒になってそのまま完成を見ずに終了」(香川県・36歳男性)

パラパラと絵が動いているようにページをめくるのも難しかったですね。回答にもあるように、一気にめくってしまって絵が動いているところが全く見られなかったり、ゆっくり過ぎて絵が動かなかったりしたものです。

ノートがパラパラ漫画向きではなかった

「小学校のときに使っていた横長の算数のノートでパラパラ漫画を書いたことがあるが、形の問題なのかうまくめくれなかった。おそらくパラパラ漫画に不向きなタイプだったのだと思う」(北海道・32歳女性)

「ノートによってうまくめくれる・めくれないの差があったように思う。友達は普通のノートは難しく、ルーズリーフはきれいにめくれると話していた。でも、わざわざパラパラ漫画のためにルーズリーフを買う気にはならなかった」(大阪府・29歳男性)

確かにページがうまくめくれるノートとめくれないノートがありましたね。例えば、新品のノートはページとページが密着してめくりづらかったでしょう。パラパラ漫画を描く前に一度ほぐしておくとうまくめくれました。

大人になってからは、パラパラ漫画の存在すら忘れていたという人も少なくないと思いますが、何かノートを使う機会があれば、ちょっとした空き時間にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。もしかしたら意外な才能が発揮されるかもしれませんよ。

(中田ボンベ＠ｄｃｐ)