ヒトメボ

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最近では使用する世帯数が減っているようですが、かつては冬の家庭用暖房器具といえば「石油ストーブ」が主流でした。子供の頃は家族みんなが石油ストーブの周りに集まっていた、なんて懐かしく思い出す人も少なくないでしょう。今回は「実家と石油ストーブの思い出」についてヒトメボ読者に聞いてみました。

「やかん」を置く

「うちでは必ずやかんが載っていた。すぐにお茶が入れられて便利なので母がそうしていた。やかんに水を足すのは私の係でした」(東京都・37歳女性)

「加湿器の代わりになるのでやかんを載せて使っていました」(東京都・30歳男性)

実家の冬の風景といえば「石油ストーブの上にやかん」という人は多いのではないでしょうか。水を張ったやかんを載せておけば、お湯が沸かせたり加湿器代わりになったりして便利ですからね。

ただし、石油ストーブの上に何かを載せるのは実はNGなのです。落としたら危険ですし、吹きこぼれなどのために不完全燃焼が起こる可能性もあるからです。石油ストーブの説明書には必ず「上には何も載せないでください」と記載されています。皆さんもご注意ください。

「換気」が必須

「母が空気の入れ換えを行っていた。冷たい空気が入ってくるのでそれが子ども心にちょっと嫌でした」(東京都・37歳女性)

「『○○、少しだけ窓を開けて』とおかんによく言われた。自分にとっては石油ストーブといえば窓を開けるもの」(東京都・39歳男性)

石油ストーブの注意点は「空気が汚れること」です。これはガスストーブや石油ファンヒーターでも同じですが、締め切った空間で使用し続けると不完全燃焼による「一酸化炭素中毒」になる可能性もあります。定期的に換気を行わないといけません。

「汁物」を作る

「母は石油ストーブの上によくおでんの鍋をかけていた」(京都府・36歳男性)

「みそ汁の鍋を石油ストーブで温めていました。母にしてみればもう一つのコンロだったのかも」(京都府・31歳女性)

お母さんとってはコンロの代わりだったのかもしれませんね。ずっと火がついているわけですから汁物の鍋を載せておくには便利です。ただし、これもやかんと同じくメーカーさんが止める「NG行為」です。

「餅」を焼く

「石油ストーブいえば餅。正月には父親が率先して石油ストーブでお餅を焼いていました」(東京都・34歳男性)

「石油ストーブの天板でお餅を焼いて焦がしたことがある。お母さんにすごく怒られました。うちのストーブはその焦げ跡がずっと残ったままでした」(兵庫県・36歳女性)

石油ストーブはお餅を焼くのにも便利でした。網を載せてお餅を焼いたという人は多いのではないでしょうか。天板にそのままお餅を置くとくっ付いてしまって大惨事になることも。お母さんに叱られた人もいらっしゃるでしょう。ただし、この行為も製造メーカー的にはやっぱりNGです。

「洗濯物」を早く乾かす

「石油ストーブの上に洗濯物をつって乾かした。当時は家に乾燥機がなかったし、冬場には重宝していた」(埼玉県・30歳男性)

「母は洗濯物を乾かすのに使っていた。今から思うと我が家の冬の風物詩」(宮城県・36歳女性)

石油ストーブの便利な使い方です。しかし、これもメーカーさんからするとNG行為なのです。洗濯物に火がついたり、洗濯物が石油ストーブの上に落ちたりすると火事になる可能性があるからです。石油ストーブの説明書には必ず「上に洗濯物をつるさないでください」という注意書きがあるでしょう。

「灯油」を足すのは自分の仕事

「母から灯油係にされていたw 灯油のポリタンクは家の外に置いていたから寒い中タンクに給油した。石油ストーブといえば給油で寒いというのが自分の冬の思い出」(岐阜県・37歳男性)

石油ストーブといえば「給油」です。かつては灯油販売のクルマが町を頻繁に回っていましたが、最近ではめっきりその数も減っているとか。石油ストーブを使用する世帯が減少したのを反映しているのでしょうね。

「足」に押し付けて暖を取る

「学校から家に帰ったときにはストーブの下の部分に足を付けて温めた」(福島県・37歳女性)

「子どもの頃から手足が冷える性質だったので、ストーブの足の部分に足を押し付けて温めていた」(東京都・33歳女性)

石油ストーブは手足を温めるのにも適した暖房器具ですよね。いすに座り、石油ストーブに向かって手や足を伸ばしたことのある人は多いでしょう。燃焼部分のアカアカとした火が見えるので、心を落ち着かせる効果もあったのではないでしょうか。

「ネコ」がストーブに近すぎる

「子どものころ実家で飼っていたネコは、『焼きネコ』になりそうなほど石油ストーブの近くで寝る子だった。実際毛が焦げるような臭いがしたので慌ててネコをストーブから離したことがある」(大阪府・38歳男性)

イヌでもありますよね。ネコやイヌにはやけどするという危機感があまりないように思えませんか? 「熱いけどまあいいか」という感じなのでしょうか。暖房器具の近くにいたネコを抱き上げるとびっくりするほど熱いことがありますよね。

最近はファンヒーター、エアコンの方が主流で、昔ながらの石油ストーブの使用は減少しているとのこと。ただ、震災などでその有用性があらためて見直され(100V電源が不要で乾電池と灯油があれば動く機種)、有事に備えて購入する人が増えたりもしているそうです。あなたは、石油ストーブといえばどんなことを思い出しますか?

(高橋モータース@dcp)
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高橋モータース@dcp

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