ヒトメボ

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1990年代半ばまで、『週刊少年ジャンプ』の新春号では、「連載作家の顔出し集合表紙」が定番でした。作家全員が勢揃いして並ぶインパクトのある表紙だったので、覚えている人も多いでしょう。今回は、この作者集合表紙でありがちだったことをヒトメボ読者に聞いてみました。

並びの中心は必ず秋本治

「いつも最前列の中心に立っているのが秋本治先生」(千葉県・39歳男性)

「連載期間の長い人気作家ほど前に立つので、必ず最前列は真ん中が秋本治で、その隣は鳥山明という並びだった」(静岡県・40歳男性)

かつては本宮ひろ志先生が中心でしたが、1980年代後半からは秋本先生と鳥山先生が並ぶようになり、1990年代に入ると秋本先生が中心になりました。連載期間の長さを考えると、秋本先生が中心になるのも納得です。

新人漫画家は表情が冴えない

「連載が始まったばかりの漫画家は慣れていないので微妙な表情で写っている」(東京都・36歳男性)

「緊張しているのか新人漫画家はぎこちない表情」(福島県・41歳男性)

ベテランの作家陣はさすがに表情を作るのがうまかったのですが、新人の先生の中には緊張のあまり無表情になっている人もいました。ただ、週刊少年ジャンプの表紙になるのですから、緊張するのも分かりますね。

漫画家の珍しいコスプレが見られる

「漫画家が海賊の格好などコスプレをしている」(富山県・38歳男性)

「一番覚えているのが全員で鎧を着て剣を持っているファンタジーなコスプレの表紙」(岩手県・43歳男性)

毎年違ったコンセプトの集合写真でした。アメフトのユニフォームやF1レーサーの格好のほか、回答にもあるようにファンタジーなコスプレもあるなど、バラエティー豊かだったのが特徴です。

荒木飛呂彦の表情が毎年一緒

「荒木飛呂彦先生は毎年同じ表情だった」(東京都・41歳男性)

「荒木先生は微妙に微笑んでいて、コンセプトが変わっても毎年同じ表情で写っていたのを覚えている」(大阪府・37歳女性)

上でも挙げたように表紙のコンセプトは毎年変わりますが、荒木先生はどんなコスプレでも同じ「微笑み方」でした。口を開けて笑っていることは少なかったですよね。

北条司はどんなときもサングラス

「北条司先生は常にサングラス姿で写っていた」(千葉県・45歳男性)

「北条司はサングラスがトレードマークなので、表紙を見た瞬間にすぐ分かった」(埼玉県・39歳男性)

北条先生は鎧武者の格好のときもサングラスを掛けていたほどでした。ただ、ドラクエの勇者のようなコスプレの表紙ではサングラスはなし。このバージョンは非常にレアだといえます。

「作者が顔出しで勢揃いする表紙」は、「こんな人が描いているんだ」と知ることのできる貴重な機会でしたよね。残念ながら1990年代後半を最後になくなってしまいましたが、話題性は抜群なので、機会があれば復活してほしいものです。

(中田ボンベ@dcp)
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中田ボンベ@dcp

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