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2018.09.22
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2018.09.22
子どもの頃、公園や空き地、放課後の校庭で「缶蹴り」をやりましたよね。缶を倒すと捕まった人が一斉に逃げられるというシンプルなルールだけに、邪道なやり方で勝とうとするキレ者(?)もなかにはいたはず。缶蹴りで試した裏技について、ヒトメボ読者に聞いてみました。
「鬼のとき、缶を踏みつぶしてぺっちゃんこにする人がいた。ぺっちゃんこにすると、鬼が踏むときは困らないが、蹴る方は高さがないので蹴りにくくなる」(大阪府・46歳男性)
缶蹴りに使う缶はつぶれにくいスチール缶を使うことが多いのですが、それでも踏みつぶしてしまう人はいましたね。缶が低くなると蹴りにくくなり、鬼に有利です。缶が切れたりすると危ないですし、缶を変形させるのはフェアではないとして、事前にルールとして決めておくこともありました。
「鬼が缶から離れた隙に、石やボールを当てて缶を倒す。缶が倒れたらいかにも蹴って倒したように見せかける」(滋賀県・39歳男性)
「遠くから石を投げて缶を倒し、蹴ったことにする。捕まっている人が口裏を合わせるので、缶に当たりさえすれば成功する技だった」(千葉県・45歳男性)
まだ捕まっていない人が、鬼の目を盗んで遠くから石やボールを投げて缶を倒すという裏技です。実行するには、トリックがばれないように機会を見計う必要がありました。ちなみにこの作戦には、投げた物が缶に当たらなくても、物音で鬼をかく乱できるという利点もあります。
「隠れている間に他の子と服を取り換えて、鬼を混乱させた。体格が似ている人と服を取り換えて、顔が見えにくいようにうつむいて走ると、けっこうごまかせた」(青森県・42歳男性)
「何人かで服を取り換えて突撃した。服を借りるとその人と間違われやすくなる。3人以上でシャッフルすると、鬼がかなり混乱して面白かった」(長野県・38歳男性)
王道の缶蹴りのルールでは、たとえ見つかって缶を踏まれても、名前が一致していなければアウトになりません。そのため、鬼が参加者の服装を覚えていそうなら、何人かで服を取り換えるという裏技が有効でした。「いつもの服装」の子がいたら、その子の服を着ていると、鬼はつい見間違えてしまうのです。
「服の裾を引っ張り、顔を隠して走るという技がはやった。伸びやすいTシャツやセーターを着ていたらチャンス!」(福岡県・41歳男性)
「洋服の裾をたくし上げ、顔を覆って隠す。向こうが透けて見える生地なら走っても危なくない」(東京都・45歳男性)
洋服の裾を引っ張り上げ、顔を隠すという技を使う人もいました。こちらも、誰だか分からないため、鬼が名前を呼べないことを狙った作戦です。ただ、残り人数が少なくなってからだと難しいですよね。この裏技は、まだ捕まっている人が少ない序盤で使うと成功しやすかったですね。
「鬼が缶から離れて探しに行ったとき、捕まっている人がこっそり缶を蹴る。近くにいた人が出てきて『自分が蹴った』とアピールするが、鬼が見てないところでするからほとんど見破られなかった」(山梨県・46歳男性)
「鬼が缶から離れたところで、捕まっている人が缶を蹴ってしまう。その直後に近くに隠れていた人が出てきて、その人が蹴ったことにする」(茨城県・40歳男性)
それは、裏技ではなく反則ですね……。捕まっている人はじっと助けを待っていなければなりません。ルールを守る大人になれるかどうかは、こうした些細な場で決まるのかもしれませんね。
缶蹴りで遊んでいたのは主に小学生の子どもたち。鬼に捕まらないように子どもなりに頭を使っていました。中には「完全に反則」というものもありますが、見つかれば即アウトとなるリスクを背負って裏技で勝利を目指したものです。缶蹴りの裏技、みなさんは試したことがありますか?
(藤野晶@dcp)
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