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2018.06.23
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2018.06.23
教師のタマゴである教育実習生の受け入れは、学生時代の印象的な思い出の一つではないでしょうか。実習生が自分のクラスを担当してくれるのを楽しみにしていた人も、多いのでは? 教育実習生に関する思い出を、ヒトメボ読者に聞いてみました。
「中学生の頃は、教育実習の先生たちがすごく大人に見えていました。実際に自分が大学生になってみると、当時思っていたよりは大人ではなかったんだろうなと感じますが(笑)。今の自分と同じくらいの歳の学生たちが実習にきていたのだと思うと、不思議な気持ちです」(福岡・21歳女性)
中学生の目から見る大学生と、大学生の目から見る大学生は大きく異なりますよね。しかし、生徒たちに未熟さを悟らせなかったのはきっと、教育実習生の努力の成果でもあるはず。
「年齢が近い実習生の人たちには親近感もあり、頼れるお兄さんやお姉さんのように慕っていたので、先生たちから厳しく指導されているところを見るとなんとなくいたたまれない気持ちになっていました」(埼玉・24歳女性)
教育実習生たちにとって実習は、教師になるための重要な通過点のひとつ。厳しい指導も、実習生の将来のためだと思えば……。
「毎年女子の話題になるのが、体育の教育実習生でした。スポーツをやっていてガタイの良い現役男子大学生が微笑むと、女子たちの間から黄色い声が……。歳は近くても自分たちより大人に思えるスポーツマンは、普段学校という狭い世界の中で生活している女子高生たちにとってはなんだか刺激的な存在でした」(東京・22歳女性)
「高2のときの体育の実習生は、男の僕でも認めざるを得ないくらいのイケメンでした。当然クラスの女子たちからは大人気で、当時の彼女も例に漏れず実習生の虜に……。嫉妬心と敗北感の板挟みで、正直早く実習期間が終わればいいと思っていました……(笑)」(青森・27歳男性)
爽やかでスポーツのできるイケメン実習生に女子生徒たちが盛り上がるのは、必然……かもしれません。とはいえ、彼女の視線を奪われた男子にとっては苦い思い出のようです。
「高校3年生のとき、母校に実習に来た大学生のことが好きでした。受験生を控えている3年生の担当ではなかったものの、部活の指導に顔を出してくれるうちにいいなと思うようになって……。実習の最後に勇気を出して連絡先を聞いたのですが、当然のことながら『規則違反だから』と優しく断られました(笑)。実習期間が終わってしばらくすると気持ちが薄れてしまった一過性の恋でしたが、今でも時々思い出すことがあります」(神奈川・26歳女性)
お互いの立場上、たとえ好きになっても恋人になるのは難しい教育実習生と生徒の恋……。ほろ苦い失恋エピソードを挙げる人もいました。
「たった数週間一緒に過ごしただけなのに、教育実習の最終日には号泣する女子が多発していました。さすがに僕は泣いたりしませんでしたが、別れを惜しむ生徒が多かったのは、短い期間でも実習生が一生懸命親身になってくれた証拠だろうなと思います」(石川・26歳男性)
「生徒だけでなく実習生も泣いていて、生徒との別れが寂しいんだな……と自分が学生だった当時は思っていましたが、大学時代に教育実習を経験した今考えると、ものすごくキツい実習の辛さを振り返っての涙が半分くらいはあったんだろうなと思います」(群馬・23歳女性)
忙しい教育実習の中、心身ともに疲れてしまう教育実習生も少なくないでしょうが……。生徒たちの感謝はきっと本物ですよね。
先生として生徒たちに指導する立場であると同時に、学生として教員から指導される立場でもある教育実習生たち。改めて考えるとなんだか不思議な存在だったような気もしますが、かけがえのない出会いだったと思っている人も少なくないようです。みなさんにも、教育実習生との忘れられない思い出はありますか?
(夢野まいこ/ヒャクマンボルト)
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