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2018.04.05
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2018.04.05
タクシーに乗ると、少し高尚な気持ちになるもの。静かな車内で、ついうっかり柄にもない振る舞いをしてしまった経験はありませんか? タクシー内でやった〝客〟という演技について、ヒトメボ読者に聞いてみました。
「普段は初対面の人とはしゃべれないタイプなのですが、タクシーに乗ったときだけは運転手さんに自分から話しかけてしまいます。だいたい飲んだ帰りなので気が大きくなっているというのもありますが……『俺、社交的なんだぜ!』っていう運転手への謎のアピールです(笑)」(東京・33歳男性)
「今日の天気や最近のニュースなど、日常的な会話を運転手さんとすることで、コミュ力の高い客を演じることがよくあります」(大阪・28歳男性)
きっともう二度と会わないだろうという安心もあり、いつもとは違う自分を演じてしまうことがあるよう。運転手さんも接客業ですから、会話に花を咲かせるのは得意かもしれませんね。
「『実家に帰るの、久しぶりなんですよね』などと言って、ドラマチックな客を演じることがあります。『親父許してくれますかね……』とか言うと、運転手さんのプライベートな話なんかも出てきて、勝手に僕の勝ちだと解釈しています」(神奈川・31歳男性)
「地元に帰った際、駅からタクシーに乗って『海まで』とだけ運転手さんに伝えます。実家が海のすぐ近くだからです(笑)。キザな感じで、深刻そうに言うのがポイント」(神奈川・33歳男性)
「自分は今、とても重要なミッションを課されている!」と、運転手さんのプロの運び屋魂に火がつくかも。ただし、嘘はほどほどに……。
「飲みの帰りに方向が同じ後輩を途中で降ろした後、自分が降りるとき、最後まで〝かっこいい先輩〟を演じきるためにお釣りを断ったことがあります。冷静な頭で思い返すと『自分カッコつけすぎだな…』って胸が苦しくなる(笑)」(東京・36歳男性)
「例えば950円であれば1,000円札を出して『お釣りはいらないです』と言っておつりをもらわないことはよくあります。ただ、100円以上のお釣りはちゃんと受け取ります」(京都・29歳女性)
洋画のワンシーンをそのままなぞるような演技ですね。お金持ちのデキる人になった気分を味わえそう。
「新宿からタクシーで帰るとき、『甲州街道沿いからお願いします』のように、道に詳しいフリをします。ただ〝甲州街道〟という言葉を使いたいだけです(笑)」(東京・31歳男性)
地理に詳しければ、ツウな客に見えますものね。寿司屋で、お茶のことをあえて〝あがり〟と言ってみたくなるのと同じ心境でしょうか……。
ただの移動手段とは思いつつも、つい客を演じ、タクシー独特の雰囲気を楽しんでしまうこと、ありますよね。みなさんには、身に覚えのあるものがありましたか?
(長橋諒/ヒャクマンボルト)
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