ヒトメボ

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 北東から南西にかけて弓のような形に長く伸びている日本。このため、同じ日本語でも地方によっては大きく言葉が違い、ときには伝わらないことがあります。ただ、方言萌えのように今どきの方言はモテ要素になることもあるなど、昔ほど訛りを揶揄されることもなさそう。そこで、地方出身の上京者に方言をどうしているのか聞いてみました。

自然に出なくなったが仕事の電話では訛る

「自然に出なくなりました。大学進学で上京したのですが、宮崎弁は通じる自信がなかったし、大学の友達から『しゃべってみて!』と頼まれたからしゃべったのに、あまり反応がなくて……。しかし、社会人になった今、仕事の電話だとイントネーションが分からなくなって、なまることが多々あります」(宮崎県出身・27歳女性)

 周りが標準語だと、自分もつられてしまい方言が出なくなることも。しかし、イントネーションなどの細かい点はなかなか変わらないようです。

通じないので使わなくなった

「通じないのである程度直しました。逆に、地元だと標準語が通じないことがあります」(青森県出身・31歳女性)

 青森など東北で使われる「し」と「す」(「じ」と「ず」)、「ち」と「つ」(「ぢ」と「づ」)の区別がない方言は俗に「ズーズー弁」と呼ばれることも。また、一説では標準語は東京山の手の中流階層の言葉が基になっているそう。通じないのは標準語ではなく東京の方言なのかもしれませんね。

方言のほうが良いと言われるのでそのまま

「方言と気付かずに使っている言葉もあるし、直していません。それに、友達からは意外と『方言のほうが良い』と言われます」(北海道出身・27歳女性)

 方言を話す異性にドキッとするという、方言フェチの人もいますし、モテテクとしても使えそうです。

特に指摘されないからそのまま

「群馬県出身ですが、同じ北関東の栃木と比べると、なまりは少ないし、特に指摘されたことはないので、直していません。もしかすると、優しさから指摘しないのかもしれませんが……」(群馬県出身・35歳男性)

「そんなに違和感がないので直しませんでした。『早く食べやー』(早く食べなさい)とか普通に使います」(愛知県出身・32歳男性)

 東京に近い地方の方言であれば、通じないということはないようです。

関西弁なのでそのまま

「メジャーな関西弁だったので直しませんでした」(大阪府出身・50歳女性)

 テレビでもよく耳にする関西弁は通じないといった心配はなさそう。あと、関西の人は標準語を話しても、イントネーションが関西弁だったりしますよね。

自宅では毎日方言です

「結婚して、愛知県から横浜に越してきました。しかし、自宅で毎日同郷の夫と名古屋弁で話しているので、3年以上経った今もなかなかなまりが抜けません。『~だがね』とか使っているのを東京の人に聞かれると、ちょっと恥ずかしいです」(愛知県出身・34歳女性)

 長年使い続けた言葉はなかなか抜けないもの。そのうえ家では毎日方言で話しているとなると、ふとした瞬間に出てきますよね。

 必要にかられたり自然に出なくなった場合を除けば、上京してもあまり気にせず方言を使っているようです。仕事や日常生活に支障が出ないのなら、そのままのほうが良いですよね。

(姫野ケイ+プレスラボ)
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姫野ケイ+プレスラボ

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