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2016.05.23
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2016.05.23
なんとも思ってなかった異性と、急に近づいたり体が触れたことでドキドキ。そこからなんだか意識してしまう……。こうした心理にはパーソナルスペースと呼ばれるものが関係しているのだとか。男女コミュニケーションアドバイザーの植田愛美さんにお話を伺いました。
「パーソナルスペースとは心理学用語で、いわゆる“縄張り”みたいなものです。初対面の相手とはある程度距離をとって話しますよね。それは自分と相手の縄張りを侵さないようにするという意識が働いているからです。その縄張りを侵されると、よほど親しい間柄でない限り、違和感や緊張感を抱きます。つまり、瞬間的に近づいて相手が避けなければ、自分のことを好意的に感じているということにもなります」(植田さん)
なるほど、ちょっとしたリトマス試験紙なのかも。逆に、あえてパーソナルスペースに入ることで、意識させたり親しみを感じさせたり…ということは?
「やり方によっては可能です。個人差はありますが、自分を中心に半径1m前後の円形を描いたくらいの部分がパーソナルスペースとなっています。男性の場合は前後に広く、女性は左右に広い楕円系とされています。なので、女性がパーソナルスペースを使って男性にアプローチをする場合は、前後から仕掛けるのが有効。例えば、相手を正面に『ちょっと手相見せて!』と言って手を触ったり、『お疲れ様』と言いながら背中をポンと触る…などが自然にできておすすめですね」(同)
ドキっとさせられるのはパーソナルスペースも関係していたんですね。でも、あまり親しくない段階でそこまで距離を縮めるのも勇気が要りそう。
「まだ付き合いが浅いときは、できるだけ人数が多いときにパーソナルスペースへ近づくといいです。例えば、グループでどこかに出かけて『記念にみんなで写メ撮ろう』と、隣に近づけば不信感を与えることなく近づけますよね。あとは、飲み会では必ず隣の席をキープするのも有効です。レストランやバーなどで、カウンターに座るように心掛けるのも大事」(同)
バーのカウンター席って男性が彼女の横に広いパーソナルスペースに自然と侵入できる場でもあるのか…。
「女性から男性へのアプローチなら、男性からパーソナルスペースに入ってきてもらえるよう仕向けるのもOK。例えば、携帯画面を一緒に覗くよう仕向けたり、ちょっぴり高度なテクニックですが、『履き慣れない靴だから足が痛くなっちゃった』なんて言って歩くペースを一緒にしてもらったり。そうすると女性はケガをしている訳ではありませんが、男性は無意識に寄り添って歩いてくれます。そこまで持っていければ、何気なくつかまって歩くこともできるわけです」(同)
ほほ~う! 自分の縄張りに入って来させることにも意味があるんですね。これなら色々と応用が効きそう。でも、注意も必要だとか。
「狙われてる!? と感じると、警戒心が強まるのでやり過ぎには注意が必要です。警戒される前に、あくまで自然に、かつ大胆にやることが重要。そういった意味では、満員電車や密接したエレベーターでくっつくなども自然で相手に警戒されにくいから有効ですよ。付き合いたてのカップルがディズニーランドやお祭りなどの人が密集した場所にいくというパターンが多いのも、ただ楽しいからという理由だけではなく、無意識的に距離を縮める場所を選んでいるからなんです」(同)
なるほど、込んでいれば込んでいるほど効果的。デートの定番スポットが定番であり続けるのも頷けます。
気になる人とてっとり早く心の距離を縮めたい! という方は、まずは慎重かつ大胆に相手と物理的に近づける機会を伺ってみてはいかがでしょうか?
(冨手公嘉/verb)初出 2011/5/2
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