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会話能力向上サイト「雑談力のきいろわ」運営

野本ゆうき

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読了時間:約4分

 「モテそうですね」「可愛いね」、本音とも建前ともとれるこうした言葉って、返答に困ってしまいますよね。一体どのように切り返せば、うぬぼれた印象を与えず、感じよくその場を収められるのでしょうか? 会話能力向上サイト「雑談力のきいろわ」を運営する、野本ゆうきさんにお聞きしました。

「円滑な人間関係を築くには、相手の言葉に対し、『全否定』も『全肯定』も避けたほうがいいということを覚えておきましょう。つまり、褒め言葉に対して傲慢すぎても、拒絶しすぎてもいけないのです。例えば女性が男性に『美人ですね』と褒められたら、『そんなことないです、全然ブスです』と激しく謙遜するのではなく、『初めて言われました! ◯◯さんのような素敵な人に褒められて感激です』と返した方が好印象です。コツは、相手の言葉が建前であってもまずは一度受け入れ、謙遜しながら肯定すること。感謝の気持ちを伝えつつ相手を立てられれば、たとえお世辞でも言った相手まで気持ちがよくなるものです」(野本さん)

 なるほど。日本の文化では自分をへりくだるのが美徳とされているけれど、やりすぎもいけないんですね。では、会話の心得をおさえたところで実践編へ。シチュエーション別に、会話における「NG返答例」と「OK返答例」を野村さんに教えてもらいました!

シチュエーション1

仕事の関係者に『いい大学を出て大企業に就職して、優秀ですね』と尊敬されたとき

(NG例)

「全然そんなことないですよ、普通です」

「そうなんですよ、今後も自分の人生が楽しみです」

(OK例)

「いえいえ…! 私、褒められるの弱いんですよ。その褒め言葉は私への期待と捉えて、期待に応えられるよう精一杯頑張ります! 」

「これは否定しても肯定しても嫌味っぽい印象が残ってしまうので、サジ加減が大切。まずは最初の『いえいえ』で軽い否定をして謙虚な印象を与え、相手の言葉をすんなり聞き入れる素直さを示した後で、最後にやる気をアピールする…という流れにもっていきましょう。謙遜するだけでなく、さりげなく自分を売り込むのも重要です」(同)

シチュエーション2

(※女性編)男性に『へぇ~、料理上手なんだね』と好感を持たれたとき

(NG例)

「そうなんです、私、毎日自炊もしてて、特に◯◯が得意で…」

(OK例)

「上手じゃないけれど、好きなんです」

「男性の視点からすると、このシチュエーションで100%料理上手を肯定する女性は、ちょっと可愛げがないですね…。たしかに料理ができることは女性としてプラスですが、アピールしすぎは引かれる可能性も。やはり最初は謙遜した上で、男性に会話の主導権を握らせながら話を進めるのが肝心です。もし相手の男性とさらに距離を深めたいなら、会話の流れの中で『今度味見してもらってもいいですか』などと言えるとポイントが高いでしょう」(同)

シチュエーション3

(※女性編)女友達に、『そのバッグ可愛いね』と持ち物を褒められたとき

(NG例)

「そうかな〜? ねぇ、どこが可愛いと思う? 」

(OK例)

「ありがとう。もう1回言って(笑)」

「嬉しいな。今日の服装と合ってるかな? 」

「相手の褒め言葉を疑い、さらに詮索するような態度はNG。建前で言っただけなのに逆質問を投げかけられては、褒めた側も困ってしまいます。もし仲のいい友達同士であれば、冗談っぽくかわすか、相手への信頼をアピールするため逆にアドバイスを求めるのがいいでしょう。もしくは、『そう思う? 私たち気が合うね』と、自分のセンスに共感してくれたことを喜ぶのも◎。女性同士の仲間意識が芽生え、さらに仲が深まる可能性もあります」(同)

 ついついワンパターンで終わってしまいそうな褒め言葉に対する切り返しも、気の利いた一言に変えられると印象がアップしますよね。さらに、後編では、自慢話を上手にかわすコツや、自虐トークに対するフォローの仕方も伝授してもらいました! みなさんメモのご用意を♪

(池田香織/verb)
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ライター

池田香織

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