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お湯で顔を洗うのはNG? お風呂にまつわる素朴な疑問を専門家に聞いてみた

正しい入浴法を知っておけば、美容や健康効果もアップ!

正しい入浴法を知っておけば、美容や健康効果もアップ!

2016年10月07日(金)  読了時間:約5分
 毎日のお風呂。体に良いと思ってやっているけれど、本当に良いのかイマイチわからない…。逆もまた然り。そんなことはないですか? そこで、お風呂について漠然と抱いていた素朴な疑問について、老舗メーカー・牛乳石鹸共進社株式会社マーケティング部の春名洋至さんと、株式会社バスクリン・販売管理部マネージャー広報責任者の石川泰弘さんに伺いました。


Q1

水で顔を洗うのは冷たく、お風呂に入ったらシャワーのお湯で顔を洗っていますが「お湯で顔を洗ってはいけない(顔は水で洗うもの)」と聞きました。本当でしょうか?

A

「顔の皮膚は体よりもデリケートです。そのため、熱いお湯で顔をすすぐと汚れは落ちても必要以上に皮脂などが奪われ、乾燥肌の原因になることが。水もしくはぬるま湯(30~32℃)での洗顔が望ましいでしょう」(春名さん)


Q2

女性は洗顔料やボディソープの「キメ細かい泡」にこだわるようですが、泡のキメに化粧や汚れを落とす効果はあるのですか? 気持ちの問題では?

A

「キメ細かい泡は、洗浄具と肌との間でクッションの役割を果たし、物理的な摩擦を抑え刺激を軽減してくれます。また、キメ細かい泡のほうが、毛穴や皮膚の溝に入り込み、隅々まで汚れを落とすことができます」(春名さん)


Q3

シャンプーで髪を洗ったついでに体も洗っています。どちらも洗浄剤なんだから同じですよね?(というよりシャンプーのほうが体に良さそう)

A

「これは男性に多いようですね。シャンプーは頭の皮脂を落とすために、石鹸やボディソープよりも洗浄力の強い成分が多く含まれていますので、おすすめできません。体を洗うと過剰に皮脂を落としてしまい、肌がカサつきやすくなる可能性があります。また、指どおりを良くするためにコンディショニング成分が配合されたものがあり、それで体を洗うとぬるつきやベタつきが残ることも」(春名さん)


Q4

足のニオイが気になるときは石鹸で洗うように言われました。石鹸はボディソープよりもニオイがとれるのですか?

A

「消臭について石鹸とボディソープでの違いはないと考えられますが、一般的に石鹸の方が洗浄力の強いイメージがあるため、このようなことが言われているのでしょう。体臭は皮膚上の雑菌が汗や皮脂を分解することで発生します。したがって、ニオイを抑えるには汗や皮脂を洗い流し、肌を清潔に保つことが大切。殺菌成分が配合されたデオドランド用洗浄料を使うとより効果的です」(春名さん)


Q5

体を洗うのはお風呂に浸かる前よりも後のほうが、汚れが落ちやすいように思うのですが?

A

「たしかに最初に浸かり、汗が出るまで温まってから体を洗うと、毛穴に詰まった汚れが取れやすくなりますが、同時に皮脂も必要以上に取れてしまうので、入浴後のスキンケアが必須に。また、価値観の問題になりますが、家族がいる場合の衛生面やマナーを含め、総合的に考えるとやはり先に体を洗う方が良いと思います」(石川さん)


Q6

「健康のために半身浴してる」とよく聞きます。半身浴のほうが健康によいですか?

A

「入浴の3大効果(温熱・水圧・浮力)を得るには、全身浴のほうがおすすめです。温熱作用は疲労成分除去やコリほぐし、水圧作用は血行促進、浮力作用は体をリラックスさせてくれます。半身浴は心臓への水圧を避けることで、長くお湯に浸かっていられる入浴法です。長く浸かることで発汗したり、読書や音楽を聴きながらのんびり過ごすことでリラックス効果が高まります。それらを目的としないときは、全身浴のほうが短時間で様々な効果が得られるでしょう」(石川さん)

*間違った半身浴が危険な状態を招くことも!*
冬場は上半身が寒くなり、このときに、寒いからと湯温を上げると、心拍数が上がってしまい危険な状態にもなりかねないとのこと。長く浸かりたい場合は、最初は全身浴し後半は半身浴。寒くなったら再び全身浴をする。このように二つの入浴法を組み合わせると良いそうです。


Q7

せっかく入浴剤を入れても、お風呂から上がるときにシャワーを浴びたら有効成分は全部流れてしまうような…温泉も浸かった後はシャワーで流さないと聞きます。

A

「入浴剤は体に残したほうがより効果が持続するので、極力シャワーを浴びないほうが良いです。逆に温泉は、入浴剤と違って濃度も濃いので、皮膚の弱い人が浸かったときは軽くシャワーで流すことをおすすめしています。軽くシャワーを浴びるくらいなら、有効成分は角質などにも浸透しますので全部取れてしまうことはありません」(石川さん)


Q8

体を手で洗う人がいますが、ナイロンタオルじゃなくても汚れは落ちるものなのですか?

A

「特にデリケート肌の方は、洗浄具による肌への摩擦を防ぐために、素手で洗うことをおすすめします。ただし、素手では十分に汚れを落せないこともあるので、健常肌であれば、洗浄具を使ってきれいに汚れを落としてください。もちろん、ゴシゴシこすらず、やさしく洗うのが基本です。必要以上に力を入れてこすると皮膚表面を傷つけてしまい、乾燥や肌あれの原因にもなりかねません」(春名さん)

*最近、体を素手で洗う人が増えている!*
牛乳石鹸調べによると、体を洗うときに使う道具の割合は、上から、ナイロンタオル(39.3%)綿タオル(24.4%)手のひら(12.1%)の順で、徐々に「手洗い」の割合が増えてきているそう。肌にやさしい上、マッサージ効果もあることから、女性の間では常識になりつつあるようです。


 モヤモヤしていた疑問が晴れてスッキリ。良かれと思ってしていたけれど、実は間違っていた…というお風呂習慣もなかにはあったのでは? 恋人とのバスタイム中に教えてあげるのもいいかもしれませんね!
(池田香織/verb)
識者紹介
石川泰弘
株式会社バスクリン販売管理部マネージャー広報責任者。温泉入浴指導員、睡眠改善インストラクターの資格を持ち、「お風呂博士」として温泉や入浴に関する講演や、テレビ出演など、多方面で活動。著書に『お風呂の達人 バスクリン社員が教える究極の入浴術』(草思社)。
バスクリンHP
春名洋至
牛乳石鹸共進社株式会社マーケティング部課長代理。創業104年を迎えた牛乳石鹸の歴史や、石鹸に関する情報などを届ける。
牛乳石鹸HP

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