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2016.02.03
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2016.02.03
大豆をまいて「鬼」追い払い、「福」が家の中に舞い込むように祈願する節分。全国津々浦々に知れ渡る行事ですが、地域によってそのやり方がやや異なるようなのです。そこで今回はヒトメボ読者に、一般的なものとはちょっぴり違う、ユニークな節分の風習について聞いてみました。
「普通は『鬼は外、福は内』だと思うが、私の地域では、鬼はありがたいものとされていることから『鬼は内、福は内』と言う。小さい頃からそれが当たり前だったので、節分の歌を聞いたとき、すごく驚いた」(岐阜県・25歳男性)
「鬼は内、福は内」も驚きですが、「鬼は内、福は外」というバージョンも存在するのだそうです。常識が覆されるとは、このことですね。
「節分で大豆をまく地域が多いが、地元では落花生をまく。殻付きだから食べるときも汚くないし、大粒なので後で拾い上げるのも楽で良い。大豆をまく地域は大変だなと思う」(北海道・25歳女性)
確かにいくらきれいにしていても、床に落ちた豆を食べるのは抵抗がある人もいるかもしれませんね。落花生のほうが合理的な気がします。
「香川県では、節分にこんにゃくを食べるのが習わし。こんにゃくは、お腹をキレイにしてくれる効果があるからと、おばあちゃんに聞いたことがある。食べ方は白あえや煮しめなどで、ごちそうではなかったが、特別な感じがして、小さい頃は何だか嬉しかった」(香川・29歳女性)
節分に食べるこんにゃくは、『1年の砂おろし』というデトックスの意味合いがあるようです。こんにゃくの効用を知っていたなんて、昔の人はすごいですね。
「奈良県では、クリスマスリースのような形をした、『ヒイラギイワシ』を作って飾る。見た目はグロテスクなのだが、魔除けのためだと教えられてきたので違和感はない。東京で一人暮らしをするようになってからはすっかり作らなくなってしまったし、スーパーでも売っていないのが少し寂しい」(東京・27歳男性)
諸説ありますが、ヒイラギイワシを飾るのには、イワシを焼く煙が鬼を追い払うといった理由があるようですよ。由来まで知ると、興味も深まりますね。
「鹿児島では節分の時期になると、ローカルスーパーで節分飴が売り出される。七五三の千歳飴を短くしたような、なんの変哲もない棒飴なのだが、私は鹿児島に移住した身なので、物珍しく見える。また、素朴な味わいが気に入っているのだが、地元の人はあまり興味がなさそうで、いまだに節分飴の使いどころがわかっていない」(鹿児島・27歳女性)
元々、地域の風習だったのか、作られた文化なのかはわかりませんが、謎多き節分飴に興味がそそられますね。
こういった暦上のイベントは地域性が出ますよね。由来も合わせて知ると、教養が身につきそう。地域だけでなく、神社ごとにも特色があるようなので、興味を持たれた方は掘り下げてみると、面白いかもしれません。
(佐々木ののか+プレスラボ)
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