ヒトメボ

心理カウンセラ―

池尾昌紀

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 付き合う前は頻繁にメールや電話をくれたり、甘い言葉をかけてくれたりしたのに……。付き合いだしてからの彼の冷たい扱いに「この変わり様はいったいなに!?」なんて戸惑ったことはありませんか? 付き合う前と付き合った後での彼の心の変化について、心理カウンセラーの池尾昌紀さんに尋ねてみました。

「冷たくなってしまうといっても、いくつかのタイプが考えられます。1つめのタイプは付き合うためにかなり無理をしていた人。すごく不器用で感情表現が苦手な男性に多いのですが、付き合うことができて、本来の恥ずかしがり屋な自分に戻り、アプローチが減ってしまいます。2つめのタイプは、人付き合いが苦手で、付き合いが深くなることを恐れ、あえて距離をとろうとする人がいます。この2つのタイプは相手への想いに変わりはないのですが、やっかいなのが付き合って本当に気持ちが冷めてしまう人です」(池尾さん)

<想いに変わりはない2タイプ>

付き合うために無理をしていた人

付き合いが深くなることを恐れる人

 そして、付き合って気持ちが冷めてしまう人は3タイプに分かれるそうです。

「まず、目標を達成させることが最大の目的で常に目標を掲げていないと満足できない人です。愛を得るために力を注ぎ、手に入った途端にクールダウンします。次に、自分が注目されることに一番喜びを感じる人。相手が必死に愛を求めてくるうちはいいですが、恋愛が落ち着いてくると退屈してしまいます。あとは、単純に飽きっぽく興味が長続きしない人。好きになった相手に対しても興味が持続しないのです」(同)

<気持ちが冷めてしまう3タイプ>

常に目標を掲げていないと満足できない人

自分が注目されることに一番喜びを感じる人

飽きっぽく興味が長続きしない人

 どうしてそうなってしまうのでしょうか?

「一見すると飽きっぽいとか、浮気っぽいなど『相手を落とす』ことに興味があるタイプの人は、『孤独』や『寂しさ』、『自分は誰からも愛されない』といった心理を隠している場合があります。このように人から愛されるのを諦めてしまっている人の恋愛は刹那的だったり、自己破壊的だったりします」(同)

 こうしたタイプの男性を見極めるには?

「やはり付き合う前に相手をよく知る努力をするしかないですね。付き合う前にたくさんコミュニケーションを取り、相手を知ろうとすること。できれば、周囲の友人に評判を聞いたり、信頼できる友人と一緒に遊びに行き、他者評価をしてもらうと客観的に相手を判断できるでしょう。彼のタイプを見極め、自己破壊的な恋愛をするタイプだとわかってはいても、好きで付き合いたいと思うこともあると思います。そのときは、表面的な『冷たさ』の裏に隠れた彼の痛みや傷を理解し、寄り添うことで、彼が安心して距離を縮められる関係がつくれる可能性もあります」(同)

 そして最後に、恋愛で大事なことは「相手の態度の変化に過剰に反応しないこと」だと池尾さん。

「付き合いだせば、お互いの情熱がだんだんと落ち着いてくるのは自然なこと。付き合う前のテンションのままでは、恋愛は続いていきません。特にロマンス期が終わった恋人同士は『相手の言動=相手の愛情』とは限りません。なにより、相手とたくさん話をしてコミュニケーションをとることが大切です」(同)

 人を好きになると、相手のちょっとした言動にすぐ不安になってしまうものですが、どんなタイプの相手でも相手に寄り添い、気持ちを理解しようと努力することが大切なようです。

(ウチダモモコ/コンセプト21)
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ライター

ウチダモモコ

コンセプト21

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