親密度もアップ!? 仕事でお疲れの彼に効く「ツボ」4選

　付き合いたての彼や、合コンなどで出会ったばかりの彼ともっと親密になるために「ツボ押し」をマスターしておくのはいかがでしょうか？　身体の不調を緩和することで喜ばれるのはもちろん、自然な理由でスキンシップも図れます。それに、肌に触れると相手がリラックスするという効果もあるそう。鍼灸師の大石治実先生にお話を伺いました。

「痛いところに手を当てたり、当てられたりして、ホッとした経験はありませんか？　同じようにツボ押しもその刺激により副交感神経を働かせるので、リラックスモードになります。これは押される側が気持ちよいと感じることが前提ですが、身体がリラックスすれば気持ちが穏やかになり、人を受け入れやすくなるものです」（大石先生）

　ツボ押しをしながら会話をすれば、彼は心までほぐされ、話がはずみやすくなるようです。さらに彼の不快症状を緩和することで、気持ちにうれしい変化がみられることも。

「不調は身体に300以上も身体にあると言われるツボにあらわれます。それはツボが特定の臓器に対応しているから。ツボを刺激することは臓器を刺激することにもなり、身体は元気になっていきます。コリや緊張がほぐれ、心地よさを感じられれば、自分の不調を取り除いてくれた相手には自然とよい感情を抱くものです」（同）

　ただし、相手が嫌そうなしぐさをしたら、身体に触れるのはすぐにやめたほうがいいとのこと。

「嫌なことをされると身体が緊張して、ツボ押しの効果がでにくくなります。そんなときは、自分の身体を使って、ツボの位置だけを教えてあげてください。自分で押して、気持ちよさが感じられれば、彼のほうからあなたに「押してみて」と求めてくるかもしれません。また、ツボ押しは血流がよくなるので、かなりお酒が進んだときは一気に酔いがまわってしまうことがあるのでやめましょう」（同）

「どこか痛いところはない？」と仕事で疲れている彼を労わりながら聞いてあげることで、彼のリサーチもできるし、弱みを掴めば一気に距離を縮められるかも。ではさっそく、ツボの押し方と症状別に効果のあるツボの位置を紹介します。初対面の相手にも押しやすく、男性に多い不快症状を緩和させるツボをセレクトしてみました。

ツボの押し方のポイント

基本は親指の指腹で押します。コリやハリを確かめながら、親指を押し込んでゆき、5秒ほど押したらゆっくりはなします。それを数回繰り返して。

ツボを押すときは相手に息を吐いてもらいます。押した指を戻すときは相手にゆっくり息を吸ってもらいます。そして自然呼吸。押すほうも相手と呼吸を合わせましょう。ツボ押しの一体感が生まれます。

症状別に効果のあるツボ

合谷（ごうこく）

親指と人差し指の骨が合流するあたりにあるくぼみ。合谷は肩こりや、目の疲れ、首のはりなどをとる万能ツボ。

彼がパソコンを使う仕事ならなおさら、「目を使い過ぎなんじゃない？」なんて優しく声をかけてあげならツボを押してあげましょう。自分を理解し、気遣ってもらえると男性はうれしいものです。

肩井（けんせい）

頭を下げると出っ張る首の付け根の骨と肩先を結ぶ線の真ん中にあるツボです。つらい肩こりに効果的。こりすぎている人は指が入りにくいことも。その場合は肩井の周辺を優しくさすり、筋肉が柔らかくなったら押してみてください。

肩がこってパンパンな彼は、仕事のストレスもかなりたまっているのでは。仕事の愚痴でも聞きながらしっかりほぐせば、心までほぐれてスッキリに。

腎兪（じんゆ）

ウエストが一番くびれているあたりで、背骨から指２本外側にあります。東洋医学では、人のパワーは腎と関係しており、ここが弱っていると疲れがとれません。ツボのあたりを手の平で上下にさすってもいいでしょう。

付き合っている彼が疲れてつらそうにしていたら、「疲れに効くツボを押してあげるよ」と言って彼を横にさせて、ツボを押してあげて。疲れがじわーっと、とれてくるので彼もリラックスモードに。

攅竹（さんちく）

こめかみと目じりの間にあります。眼精疲労や眼の渇きなどにも有効。または、眉毛のラインを眉頭から眉尻まで人差し指でさすっても疲れ目に効きます。

彼には目を閉じてもらってから優しく押しましょう。顔と顔を向き合わせるだけでも、二人の距離がぐっと縮まりそうです。

内関（ないかん）

手の内側で手首のすじから指3本分下の中心にあります。二日酔いを改善したり、吐き気を抑えます。酔っているときには効かないので、「朝、気持ちが悪かったらここを押してみて」と彼に教えてあげて。

合コンが始まってすぐか、終わりの頃に飲み過ぎに効くツボを教えてあげて。身体を気遣うあなたの優しさに触れて、好感度アップしそう。

「注意深くツボの周辺を触ってみるとハリがあったり、凹みがあったり、皮膚がかさかさとしていたり湿っていたりするものです。日頃から自分のツボに触れていると、いざ人のツボを押すときに素早くツボが探せるようになります。体を触ることに慣らしておきましょう」（大石先生）

　ツボを押されていると心がオープンになりやすいので、出会ったばかりの彼にはもちろん、現在交際中の彼との距離を縮めるためにも効果的です。身体ばかりか心まであなたにゆだねて、今まで聞けなかった話までしてくれるかも。

(ウチダモモコ/コンセプト21)

初出 2014/7/11