ヒトメボ

コスメエキスパート

関根千恵

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読了時間:約5分

 初対面の人と会ったとき、見た目で“なんとなく”年齢を予想してしまうもの。できれば「実年齢より若く見られたい!」というのが女子の本音だと思うのですが、はたしてこの“年齢予想”はどこがポイントになっているのでしょうか。それが分かれば、実年齢より若く見られるのだって夢じゃないかも!? そこで、オーガニック化粧品ブランド「ミッシェルビオ」の開発にも携わるコスメエキスパート・関根千恵さんにお話を伺いました。

「見た目年齢は、おもに肌のハリで判断されます。どんなにファッションやメイクで若さを演出しても、肌の状態次第では実年齢より老けて見られることも…。最近、実年齢より上に見られることが多くなった、というような女性は、特に年齢が表れる次のパーツの状態をチェックしてみましょう!」(関根さん)

「年齢が進めば進むほど、体中のお肉はハリをなくし、自然と下に下がってきます。その影響が表れやすいのが頬。人はまず、頬の肉の一番高い位置を見て、それが“上のほうにあれば若い”“下のほうにあれば年配”と判断します。シミやそばかす、笑いじわなどの“しわ”のある子どもはいますが、多くの場合、肌にハリのない子どもはいません。そういった情報を無意識に加味して、“肌のハリ=頬の位置”を年齢の目安にしているのでしょう」(同)

 たしかに頬は、顔の中でも目につきやすい部分。肌のハリ具合を確かめるには絶好のポイントというわけですね。

ほうれい線

「次のポイントが、口の周りのほうれい線の深さ。これも肌のハリの問題で、お肉が下がってきたために口の周りでお肉がたるみ、溝を作っているのです。そのため、年齢をはかる良い材料になります」(同)

 これはちょっと目からウロコ。ほうれい線って単なる“しわ”としか意識していなかったけど、そもそもは肌にハリがなくなったことが原因だったんですね。

「最後のポイントは、首にできたしわです。首元は、まぶたの次に皮膚が薄い部分。それゆえデリケートで、たるみやすい“=老化があらわれやすい”パーツでもあります。当然、年輪のように何重にも深いしわができていると、年配の人だと判断されてしまいます」(同)

 首まで年齢の判断材料になっていたなんて、びっくり! 正直、顔ばかりに意識がいっていて全然気にしていませんでした…。

 すべて該当すると、実年齢より相当老けて見えている場合もあるんじゃ…!? 今すぐ「脱・老け顔」できる方法が知りたい!

解決法1 高い位置にチークを入れる

「一番簡単な解決法は、チークの位置を変えること。メイクの基本として、チークは“頬の一番高い位置に入れる”とされていますが、それを実際より高い位置にしてしまえば、自動的に頬の位置が上がって見えます。1センチ上げると、マイナス3~4才の効果はあるでしょう。

もちろん、やりすぎは禁物ですが、ハイライト効果のある淡いオレンジや淡いピンク色のチークなら、『少し上すぎるかな』と感じる位置に入れても不自然にはなりません。過去に、50代の女性にチークの位置を変えてもらったところ、10才くらい若く見えたこともあります」(同)

 なんと、マイナス10才! 若い女性にはそこまでの激的な変化はないと思われますが、メイクのひと工夫でできること。明日からでも実践してみましょう。

解決法2 リンパドレナージュでリフトアップ

「顔周りのリンパドレナージュもおすすめです。顔周りのリンパの流れは、“耳の後ろに集めて、鎖骨のくぼみに流す”が基本。手のひら全体を使い、顎のラインから耳の後ろへ、小鼻から頬を通過して耳の後ろへ、指先を使って眉間からおでこ、耳の後ろへ…と、まずは集める動きをします。

次に、指先を使って耳の後ろから鎖骨の下へ、リンパを流す動きをしてください。リンパの流れが良くなると、肌にもハリが生まれ、頬の位置は高く、ほうれい線は薄くなります。

この動きを5回ほど繰り返すだけで、セルフケアでも1~2才、上手なエステティシャンに施術してもらえば、5才くらい若く見えることも。ぜひ毎日続けてほしいですね」(同)

 もちろん、一度のリンパドレナージュの効果が一生続くわけではないけれど、エステと同じで定期的に続ければ、少しずつ効果が定着してきます。これは結果が期待できそう!!

 ちなみに、ポイントは手にあまり力を入れないことなのだとか。「上がれ!!」と念じていると、つい力が入ってしまうけど、皮膚をあまり動かさないくらいのソフトタッチのほうが、逆に効果があるのだそう。

 朝晩のスキンケア後に、乳液や保湿オイル(エッセンシャルオイル入りだとより血行が良くなるそう)がついた状態で行うと、すべりが良くなるのでおすすめです。

解決法3 首のしわをつまんで“しわ”消し

「首のしわに即効性があるのは、指先でしわに対して直角につまんでいくこと。少し赤くなるくらい“つまんでは離す”の動きを繰り返すと、血行が良くなり、しわが薄くなるのがわかります。硬くなり、定着しているしわがほぐれてくるのです。リンパドレナージュの後にこの動きを行い、もう一度リンパドレナージュをして老廃物を流すと完璧。一度で2~3才は若返り効果があると思います」(同)

 いつでもどこでもできるのは手軽で嬉しい! 手の空いたときに首をつまむ癖をつければ、徐々にしわも薄くなっていくかも!?

 今回紹介した方法をすべて実践すれば、MAX18才の若返り!…と、そこまでは欲張れないにしても、実年齢より下に見られる機会がきっと増えるでしょう。

 結論! 見た目年齢の決め手になるのは肌のハリ。“若さ”を気にするなら、シミや毛穴対策をするのもいいけど、リフトアップ系のケアに力を入れてみてはいかが?

(小倉杏)
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ライター

小倉杏

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