ヒトメボ

心理カウンセラー

工藤美都

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 雑誌やテレビ番組で占いコーナーがあると、つい見てしまったり結果を気にしたりする女性は多いですよね。街にある占いの店に並んでいるのも女性ばかり。女性に占い好きが多いのはなぜなのでしょうか? 心理カウンセラーの工藤美都さんに伺いました。

 女性に占い好きが多いのはなぜなのでしょうか?

女性は人とのつながり、男性は社会とのつながりを求める

「女性は男性に比べて、不安な気持ちや孤独、寂しさを感じやすく、人から『愛されたい』、異性から『愛されたい』と願う気持ちが大きいと言えます。そのため、女性として 自分は愛される人間なのか、どんな人生を歩んでいけばよいのかを知りたくなり、運勢や相性、未来を導き出したいと占いをする人が多いですね」(工藤さん、以下同)

 女性が占いで恋愛相談をすることが多いのは、そういう訳なのですね。それでは男性はどんなことを知りたいと思うのでしょうか?

「男性は、自分が仕事で必要とされることなど社会的な繋がりを重要とします。また、目標達成志向や問題解決志向が強いので、チャンスをモノにしたいときや、社会から孤立を感じたときなどに、その糸口を知るために占いを用いる人が多いようです。いま現在、どうしたらいいのかという答えを知りたいのです」(同)

 なるほど、男女で占いに求めるものが違うのですね。女性のほうが自分の性格や人間関係など、より身近なことで悩みやすいため、占いを日々の生活に取り入れやすいのかもしれないですね。

 ところで、占いをする人は、その答えをどのように受け止めているのでしょうか?「信じる・信じない」に男女で違いはあるのでしょうか?

女性は直感で、男性はデータで占いを信じる

「女性は元来、ロマンチックなものや神秘的なものを好む傾向にありますから、そうした雰囲気のある占いも好んで受け入れやすいと言えます。また、直感力や想像力もあるので、占いの結果も自分の気持ちや現実の生活に結び付けて考えやすいのでしょう。そのため、なかには占いを信じて占い通りの行動を取る方もいますし、そのまますべてを信じないまでも何かを考える際の手助けとして活用する人が多いようです」(同)

 女性は自分の感覚を生かして占いを楽しむことができ、かつ信じやすい傾向にあるのですね。では男性はどうでしょうか?

「男性は女性に比べると、感覚よりも論理を大事にします。ですから、花占いやカード占いといった感覚的な占いは好みませんし、信じない傾向にあります。ですが、四柱推命など統計学的でデータ分析が生かされた占いは受け入れやすいと言えます。実際、四柱推命は、古くは政治や戦争など国家レベルで重要な判断が必要なときに用いられてきました。データに裏付けされた占いであれば、結果がでやすいものとして男性も信じやすいのかもしれません」(同)

 信じ方にも男女の違いがあるのですね。ただ、占いというとやはりデータ的なものというより感覚的なものが多いような気がします。そうしたことからも女性のほうが占いに触れやすいのかもしれませんね。

 では最後に、占いとうまくつきあっていくにはどうすればいいのかを教えてください。

より良い人生を送るための1つの糧として頼りすぎないこと

「占いは、良い結果が出るときもあれば、悪い結果が出るときもあります。特に女性のなかには、占いの悪い結果を信じすぎ、悩んでしまう方も少なくありません。占いの結果通りにすべてを進めていくのではなく、占いを生活や何かの行動をする際の1つの糧とすることをおすすめします。自分自身でより良い人生を歩んでいこうと決意するときの力などにすると、占いとうまく付き合っていけるのではないでしょうか」(同)

 女性は、直感力や創造力など、女性ならではの感性が生かせる多くの占いと相性が良く、使いやすいのですね。とはいえ、頼りすぎずに生活に生かしていけるといいですね。

(鳴沢ことみ/コンセプト21)
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ライター

鳴沢ことみ

コンセプト21

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