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2016.04.02
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2016.04.02
日々の生活で本音を言えないことは多いですが、その理由はさまざま。たとえば、筆者はクリスマスを1人で過ごすのが割と平気なのですが、それを誰かに言うと「本当はさみしいくせに」「アラサー女の強がり」などと思われそうなので言えません。そんな、「言ったら強がりに聞こえるから言えないこと」をヒトメボ読者に聞きました。
「通勤に片道2時間かかるけど、まったく苦痛じゃない。ゲームが趣味なので、好きなソフトが発売されたら携帯ゲームをやっている。むしろ通勤が楽しみだったりするんだけど、周りはなかなかわかってくれない」(栃木・30歳男性)
毎日の往復4時間が苦でないことは分かりましたが、「それがむしろ楽しみ」についてはやはりそれは家でやれたほうが快適なような気もしないではないです……。
「今付き合っている彼といつかは結婚したいと思ってるけど、まだプロポーズはされなくていいと思ってるし、そのときが来たら自分から言ってもいいかなと思っている。でも私のキャラが女子っぽいらしくて、そう言うと必ず『強がっちゃって!』みたいな反応されるから、最近は言えなくなってきた」(東京・28歳女性)
見かけのキャラと実際のキャラとのギャップが、「言えないこと」を生み出すケースもあるようです。とはいえ、彼女と彼氏の問題ですから「そのとき」まで友達には言わなくていいのかもしれませんね。
「子どものころから一生独身でいたいと思っていて、大人になり周りが結婚してもその気持ちがぶれることはなかった。でも『結婚したくない』と言っても、この年齢だと強がりだと思われちゃう」(東京・34歳女性)
30代前半女性の3人に1人が未婚の時代ですが、女性の幸せといえば結婚という考えもまた根強いので、三十路の独身女性に対しては世間が勝手に同情的に見てくることも。できないんじゃなくて、したくないんです!
「妻と離婚して毎月養育費を振り込んでいる。万年金欠気味で今は家賃4万円のボロアパートに住んでいるけど、一人になってみるとなかなか快適。でも周りからは100%『さみしそう』って思われてるから、『快適』なんて言えない。子どもと住めないのはたしかにさみしいけど、快適なのは本当なのに」(東京・36歳男性)
きっと結婚生活にはそれなりの苦労があったのでしょう。でも、周りの同情心に応えるために、不謹慎だと思われないように、一応つらいということにしておく。それもまた日本の様式美かもしれません。
「彼女がもう5年いないけど、全然さみしいと思わない。でも年齢的なところから、『ほんとはそんなことないでしょ!?』って思われるみたい」(神奈川・22歳男性)
若い男性なら女性に興味を持つのが自然というイメージなのかもしれませんが、いまどきの20代男性の8割は彼女がいないそう。他にもやりたいことがあるでしょうし、興味があるかどうかと交際するかどうかは別の話ですよね。
「私は貧乳で、それがコンプレックスだったけど、彼はこのサイズがベストって言ってくれているから、今では自分の貧乳が大好き。でも男友達からはネタにされていじられてきたから、『貧乳を誇りに思う』って言っても信じてもらえない」(東京・25歳女性)
小さな胸と大きな胸とどちらが良いか? この場合は、彼が喜ぶ胸です(おそらく)。貧乳好きの彼も誇りにまで思ってもらえて本望でしょう。ただ、今度はそこまでのくだりを男友達にネタにされてしまいそうです。
「彼が浮気しても平気。昔はものすごく嫌だったけど、今では男の人ってそんなものかと思えるようになった。でも周りから見ると、『ダメ男にもてあそばれている』としか見えないらしい」(東京・31歳女性)
筆者も正直、もてあそばれているようにしか見えないのですが……。本命は絶対に自分という確信があって、本人がそれでいいならそれでいいのかもしれないような気もしつつ、やっぱりちょっと心配です。
「バレンタインにチョコが欲しいとまったく思えない。でも自分はブサメンだから、そんなこと口に出すと強がりだと思われそうで恥ずかしい」(東京・26歳男性)
自分をブサメン認定しているこちらの男性。同じセリフでも、イケメンが言うのと非イケメンが言うのとでは受け取られ方が違う……というのはやるせないですね。
世間的に「つらいこと」「悲しいこと」とされているために、勝手に同情されてしまったり、本音を言っても強がりと思われてしまったり。もちろん気遣ってもらえるだけ有り難いことなのですが、できることなら本心のほうに共感、または理解を示してもらいたいものですよね。あなたには強がりに聞こえるから言えないこと、ありますか?
(藤井弘美+プレスラボ)初出 2015/4/2
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