ヒトメボ

ライフアドバイザー

永瀬久嗣

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読了時間:約4分

 デートのとき、ほとんどのカップルが歩きながらするスキンシップといえば、「手をつなぐ」という行為。でも、道行くカップルをよーく観察すると、手と手を重ねて握るオーソドックスなカップルもいれば、彼女が彼の指先だけを軽く握っているカップルもいたり、指と指を交差させてギュッと握り合う、いわゆる「貝殻つなぎ」のカップルも目にしますよね。他にも、彼女が彼の腕をギュッと掴んでいるカップルや彼が彼女の腰に手を回すパターンまであって、まさに “十組十色”。こういったデート中のスキンシップのパターンの違いは、恋愛傾向やそのときの心理状態の違いを示すものなのでしょうか?

「はい、スキンシップの仕方の違いは心理状態や性格の違いを表します。『クレッチマー分類』という心理学でよく使われる性格分析で見た場合、控えめなタイプは純情であることから“指先握り”が多く、自己主張の強い粘着気質は恋愛にも情熱的なため、“ギュッと握り”を好み、バランスのとれた社交的なタイプは“軽く握り”、恋人とデートしているというシチュエーションに酔いたいロマンチスト派は“貝殻つなぎ”といった具合に、性格が手の握り方に反映されます。ただ、そのときのシチュエーションによって、同じ人物でも手の握り方が変わることもあるので必ずしも一概には断定できません。例えば、人目の多い街中では、軽く握っただけの状態が、プライバシーの度合いが増すにつれギュッと握るようになるだとか、初めて訪れる海外や、吊り橋を渡るとき、おばけ屋敷など、ある程度の緊張を強いられるシチュエーションにおいては、当然手の繋ぎ方も密度を増すはずです」(恋愛カウンセラー・永瀬久嗣さん)

 おおっ! ということは、おおまかではあるけれど手のつなぎ方で、ある程度性格を分けられるということなんですね。では、手をつなぐ派、腕を組む派、腰に手を回す派のそれぞれパターンにも性格や心理が表れていたりするの?

「一般的に手をつなぐ派は、異性との対等な関係を望んでいることが多いです。腕を組むという行為は、相手に対する所有欲を表します。つまり、彼が腕を組むのを好む場合、恋人が自分に従属する関係を望んでいるということが言えるでしょう。彼女が彼の腕を組むのが好きな場合、『支配されたい欲求』が強い可能性があります。また、腰に手を回すというのは、セクシャルな関係を重んじるということの表れだと思います。基本的に先進諸国は、手をつなぐ派が多いとされています」(同)

 スキンシップの違いで、ここまで深層心理がわかるとは驚きです…! たしかに、極道映画や時代劇に出てくるカップルは、腕を組んで歩くシーンが多いような気も。もしかすると、男性優位社会の表れなのかもしれませんね。

「一方、情熱的で開放的なラテン民族の男性は腰の手を回す男性が多いです。これはラテン民族がセクシャルな関係を重要視していて、『身も心もあなたとつながりたい』という、情熱的な愛情表現として、腰に手を回す行為が親しまれているからです。また、サルサやルンバといった、男女で密着するダンスを幼少期から親しみ育ったという環境要因も大きく腰に手を回すのが一般的になった一因だと思います」(同)

 そういわれてみると確かに、イタリア人やスペイン人の男性が女性の腰に手を回している姿はすごく自然な気が…! 一概には言えないものの、どうやら生まれた国や個人の環境によって、スキンシップの方法に違いを生んでいるという事実は間違いなさそう。ということはもしかして、スキンシップの違いは恋人への好意の度合いにも関係しているの?

「そんなことはありません。手をつなぐ、腕を組む、腰に手を回すという行為は共通して、相手への好意や愛情を表現する最も自然で基本的な行為と言えます。人によって好みは違いますが、どのパターンもお互いの親密度や安心感を高め、関係を深めるのに一役買っているということも忘れずに覚えておきましょう」(同)

 あくまで愛情表現の違いというだけで、相手への好意は変わらないんですね! ヨカッタヨカッタ…! 皆さんは一般的な手をつなぐ派ですか? それとも、腕派? 腰派? 自分の傾向と照らし合わせて自己分析の参考にしてみてくださいね♪

(冨手公嘉/verb)
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ライター

冨手公嘉

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