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つぐみ恋愛相談所代表

橘つぐみ

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読了時間:約4分

 多少の束縛なら「恋人に愛されている」という実感も湧いて悪くないかもしれませんが、エスカレートすると考えもの。事細かに行き先を聞かれたり、あるいは「○○には行っちゃダメ」と行動を限定されたり…。ではそんなとき、恋人にどう接すれば、きつくなる束縛を止められるのでしょうか? 恋愛・結婚コンサルタントの橘つぐみさんに伺いました。

 まず、束縛がきつくなってしまう人には、男女で共通する原因や理由があるようです。

「束縛がエスカレートする人の多くは、自己愛が強く、相手を思い通りにしようと考える傾向にあります。これが許容範囲の狭さにつながり、相手の行動を制限するんですね。そういう人は、『束縛すること』をあまり悪い行為だと思っていません。だから止まらないですし、最初は『Aだけでいいからやめて』と言っていたのが、いざAをやめたら『Bをやめて→Cをやめて』と過熱するパターンに陥ります」(橘さん)

 橘さんいわく、「付き合うたびに、どの恋人にも束縛されるなら、それは自分に原因があるかもしれませんが、そうでなければ、基本的に原因は『束縛する人』にあります」とのこと。だからこそ、恋人の束縛がエスカレートしても自分を責めず、「相手にどう理解してもらうか」を考えた方が良いそう。ということで、束縛がエスカレートする恋人への対処を、段階ごとに伺いました。なお、こちらも男女共通です。

STEP1:自分の情報を積極的に話し、恋人に行動パターンを把握させる

「束縛がエスカレートする要因として多いのは、恋人から『何か隠している』と思われるケース。ですから、『今日は○○のメンバーと飲み会だから電話に出られないかも』『水曜の夜は○○に行っていて帰りが遅い』など、まずは積極的に自分の行動パターンを明らかにしましょう。それにより、たとえば連絡がつかなくても、恋人が『どうせ○○だろうな』と思うようになれば理想的です」(同)

 隠したつもりはないのに、恋人が疑心暗鬼になるのはよくあるパターン。ですから、聞かれなくても自分で行動パターンを発信することが重要なようです。とはいえ、その方法で全行動を相手に把握させるのは難しいところ。そこで、次の段階です。

STEP2:真正面から素直に説明する

「たとえば昨日の行動を聞かれたとき、相手を心配させまいとデフォルメして説明するのではなく、とにかくありのままを話しましょう。大切なのは行動の内容ではなく、『何もやましいことはなかった』という気持ち。少しでも脚色して説明すると、むしろ怪しくなりますから、ありのままを説明して、それよりも恋人への気持ちは安泰であることをアピールした方が良いでしょう」(同)

 確かに、多少事実を変えて話した結果、かえって疑われた…なんて経験のある人も多いはず。重要なのは行動の内容ではなく、「恋人への気持ちに影響はない」と示すことなんですね。

 ただし、束縛がきつくなる人の中には、「○○には行かないで」「何時までには帰ってきて」と、行動を限定することもあるはず。そうなったら、どうすれば良いのでしょうか?

STEP3:自分自身の恋愛観や人生観を説明する

「行動を限定された場合は、大きな視点で話し合うしかありません。具体例を挙げれば、『友達も大事だから100%恋人に捧げることはできない』『仕事に支障のない範囲で付き合いたい』など、自分の考え方を伝えましょう。多少厳しいニュアンスになっても構いません。もしそれでも変わらないようならば、その恋人とは相性が良くないと言えますし、無理に付き合うこともないと思います」(同)

 お互いの恋愛観がズレていることから生まれる束縛もあるはず。その場合は、両者の考えをきちんと共有して、その上ですり合わせが可能かを考えるしかないのでしょうね。

 橘さんによると、「恋人時代に束縛が強かった相手が、結婚してから鬼嫁化したり、DVやモラルハラスメントに発展したりというケースは珍しくない」とのこと。恋人の束縛をどう止めるか考えることは重要ですが、あまりにきつい場合は、無理せず別れを選択するのが無難かもしれません。

(有井太郎+プレスラボ)
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有井太郎+プレスラボ

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