ヒトメボ

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昔のアニメは同作品でも漫画版と内容が違うことも多く、アニメを気に入って漫画を読んだら、結末が大幅に違っていてショックを受けた、なんて経験をしたこともあるかもしれません。今回はそのような「アニメと漫画で結末が違ってショックを受けた作品」について、ヒトメボ読者に聞いてみました。

『デビルマン』

「『デビルマン』のアニメは、主人公が悪魔人間というちょっと変わった設定を除けば普通のヒーローアニメだなという感じで見ていた。たまたま機会があって漫画を読んだら、内容がかなり違っていて驚いた。特に美樹ちゃんの首を棒に刺して掲げるシーンはショックだった」(大阪府・45歳男性)

「デビルマンのアニメは普通のヒーローものとして楽しんで見ていた。漫画は後から読んだが、内容がより複雑だったので驚いた。しかしそれよりも、予想以上に描写が残酷でショックだった」(愛知県・47歳男性)

アニメ版『デビルマン』の最終回では、デーモン族との戦いには決着が着きませんでした。しかし漫画版では、主人公・不動明は最終決戦「アーマゲドン」で命を落とし、恋人の美樹も暴徒と化した人々に惨殺され、最後は人類も滅亡してしまいます。漫画にはアニメ化できないような残酷な描写が多く、ショックを受けた子どももいましたね。

『ミクロイドS』

「主人公が小さな人間(?)という設定で、普通にヒーローっぽい感じだった『ミクロイドS』のアニメ。漫画では虫の大群が人類を攻撃してきたり、アゲハが死んでしまったりしてとてもショックだった」(岐阜県・49歳男性)

「『ミクロイドS』はアニメと漫画の終わりが全然違っていて驚いた。漫画は全体的に重い感じで、大量の虫が襲ってくる場面にショックを受けた」(東京都・46歳男性)

手塚治虫先生の『ミクロイドS』は、アニメ版と漫画版の企画が同時にスタートしたといわれています。漫画版では人類が虫に攻撃されたり、主要キャラが死んだりしたので、アニメしか見ていない人には衝撃的なラストでした。

『バビル2世』

「アニメではロプロス、ポセイドン、ロデムはみんな無事だったが、漫画版ではロプロスが倒された。しもべたちは無敵だと思っていたので、とてもショックだった」(東京都・47歳男性)

「ヨミの最後がアニメと漫画でかなり違った。アニメでは最後まで戦っていたヨミが、漫画では力を失ってあっさり降参したのはショックだった」(埼玉県・45歳男性)

横山光輝先生の『バビル2世』もアニメと漫画で結末が違う作品ですね。アニメ版の最終回では超能力バトルが見られましたが、漫画ではヨミはそれまでに全ての力を使い果たしており、戦わずに降参します。アニメ版のようなバトルを期待していた人にはショックだったかもしれません。

『風の谷のナウシカ』

「アニメ映画でしか知らなかった『風の谷のナウシカ』の漫画を読んだ。漫画では巨人兵や腐海、蟲(むし)がどうして存在するのかなど、世界観の深いところまで描かれていた。アニメではあまり詳しく語られていなかったので、真実を知ってショックを受けた」(神奈川県・40歳・女性)

「ナウシカの漫画版は映画以上にストーリーに深みがあり、とても面白かった。ただ、分かりやすいハッピーエンドになっていなかったのはショックだった」(北海道・43歳男性)

原作となる漫画を宮崎駿監督自身が手掛けていることでも有名な『風の谷のナウシカ』。アニメの最後はハッピーエンドといえる終わり方でしたが、漫画版では分かりやすいハッピーエンドではなかったため、アニメを先に見た人は驚いたのではないでしょうか。

『パーマン』

「カラーで放映されていたときの『パーマン』は、漫画と違うところがいろいろあったと記憶している。このアニメは好きで見ていたけど、最終回はなんだかラブコメみたいなノリでショックだった」(島根県・40歳男性)

「子どものころ、アニメの『パーマン』が好きで毎週見ていた。アニメの最後は、1号本人ではなくコピーロボットが旅立っていったのに、漫画版ではミツ夫自身が旅立っていった。この展開はけっこう重くてショッキングだった」(千葉県・39歳男性)

『パーマン』は2回アニメ化されていますが、カラー版のほうを見ていたという人が多いのではないでしょうか。コピーロボットではなくミツ夫本人が旅立つという漫画版の最終回は「永遠の別れ」を思わせるものがあり、子ども心にショックを受けた人も多かったでしょう。

昔の作品では、アニメと漫画の企画が同時に動いているケースも多かったため、大まかな設定以外はアニメ版と漫画版で異なっているというようなこともありました。とはいえ、アニメ版の展開にも漫画版の展開にもそれぞれのよさがありますので、改めて比べてみるのもいいかもしれませんね。

(藤野晶@dcp)
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藤野晶@dcp

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