ヒトメボ

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三十路を超えると、ある程度生活の難しさを肌身で経験したこともあり、変に希望を抱くのでもなく人生と冷静に向き合いはじめるはず。そんな折、若い頃には響かなかった曲をふと耳にして、「あれ、やっぱりこの歌詞いいかも!」と胸を打たれることもあるのでは? 30代になって共感できるようになった歌詞について、30代のヒトメボ読者に聞いてみました。

「愛してる」

「若い頃は『愛してる』ってなんだよと思っていたのですが、30歳を過ぎ、結婚して子供を産んでからは『ああ、愛してるってこういうことを言うのか』とちょっとわかった気がします」(東京・35歳女性)

「『愛してる』なんてセリフを口にする機会は一生ないと思っていたのですが、妻にプロポーズをするときに使ってしまいました。歌詞にする意味も、いまではなんとなくわかります(笑)。最上級の愛を表現するには、やっぱりこの言葉が一番なんですね」(愛知・33歳男性)

若い頃はあまりピンとこなかった「愛してる」という言葉も、歳を重ねたり自分の家庭を持ったりするうちに、実感するようになるのかもしれませんね。

「社会に染まるな」

「十代のときにハマっていた〝社会に染まるな〟系の反抗的な歌。20代になって就活をしていた頃なんかは、むしろ『何言ってんだ、思春期かよ…現実見ろよ!』とまったく響かなくなりました。で、30代になってみると、一周回って、やっぱりいいよなぁって思うようになってきた」(東京・33歳男性)

ある時期から耳に入らなくなった歌詞が、30代になると一段高い次元で再び共感できるようになることもあるようです。

家族への感謝

「学生時代は、家族に感謝する気持ちを歌にしているアーティストを見ると『売れるためにいい人ぶってるのかな』なんて斜に構えた見方をしていましたが、自分に家族ができた今、あれは本音だったんだなと気づきました」(東京・37歳男性)

「親についての歌なんて絶対に感動しないと10代の頃は思っていたけど、両親が高齢になってきた近頃では、『父さん母さんありがとう』みたいな歌詞にグッときてしまいます」(鹿児島・39歳女性)

30代になって、故郷を離れたり新しい家族ができたりした人も多いのでは。自分の置かれた環境の変化に伴い、昔はなにげなく聞き流していた歌詞の印象が違ってくることもあるのですね。

あの頃の思い出

「青春時代がテーマの曲を聴くと、確かに10代や20代の楽しかった頃を思い出します。そりゃ20代のときに聴いても、当時の自分には当たり前のこと過ぎて、いまのようには良さがわからなかっただろうなと思いました」(神奈川・33歳男性)

「大人になったら感傷に浸ることなんて少なくなるのだろうなと思っていたのですが、昔を振り返るような曲を聴くと、あの頃の思い出がふっとよみがえってたまに涙がこぼれてきます。たぶん、涙もろいだけなのですが(笑)」(大阪・34歳女性)

『あの頃』を鮮やかに描いた歌詞は、普段あまり思い出すことのない懐かしい人や過去の出来事を振り返るいいキッカケなのかも。

「翼を広げる」

「20代の頃は『翼を広げて飛び立とう』みたいな歌詞をバカにしていたのですが、30歳を過ぎて日々の仕事がどんどん忙しくなってくると、『確かに会社を辞めていますぐ飛び立ちたい……』と別の意味で共感できるようになった気がします」(神奈川・35歳男性)

曲を作った人は、そういうつもりで歌詞を書いていない気もしますが……。仕事に追われる大人ならではの共感フレーズでしょうか。

この他にも「寂しい系の歌詞は、30代になってより身にしみる機会が増えてきたというか……。自分を重ねてしまうようになった気がします」(千葉・33歳女性)といった声も。30代になって共感できるようになった歌詞、あなたにはありますか?

(長橋諒/ヒャクマンボルト)
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長橋諒

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