ヒトメボ

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 世間でよく聞く「リア充」という言葉。これは2ちゃんねるの「大学生活板」から生まれたものであり、PC上の住人がリアル生活を謳歌している人たちをからかう意味で使われ始めました。友人や彼女がいれば「リア充」とする説がある一方、「1日に2回以上飲み会がある」や「月に1回は海外旅行に行く」などをリア充とする説もあります。

 言葉の定義が曖昧なだけでなく、人によって捉え方がだいぶ違うし、いつの間にか言葉が一人歩きしているような気も…。ネット上には「ほんとうのリア充は『リア充』なんて言葉絶対知らないぞ」という格言めいた言葉もあるようで、いよいよ言葉の定義は定まらなくなっています。

では実際、具体的にどんな生活を送っている人のことを指しているのでしょうか? そこで、「リア充ってどんなイメージ? 」と周囲にリサーチしてみました。

「おしゃれなカフェで難しい本を読みながらラテアート付きのカフェラテを飲んでい

そう」(28歳・SE)

「休みの日とか予定がいっぱいで時間刻みに色んな人と会っていそう」(29歳・イベント)

「SNSの友達が100人以上いそう」(25歳・販売)

「朝からオシャレなランナーズウェアを着て走っていそう」(27歳・広告)

「いつも友人のバースデーパーティーに顔を出していそう」(30歳・編集)

「ホームパーティーやクラブイベントなど、イベントを主催する側っぽい」(27歳・営業)

なるほど。意見をまとめると「友人が多く、色んな人に会いに行く」や「アクティブに動き回っている」というイメージが多数。加えて、カフェや本、ジョギングなどのリア充のアイコン的なワードも見られます。

でも、世間の思い描く「リア充」な生活を送れば、本当に充実感を得られるの? そこで、今回はこれらの意見をもとに、1週間の「リア充スケジュール」を立てて、体験してみることに! 条件は「平日は仕事終わりに誰かに会うこと」、「休日は2つ以上の予定を入れること」。さらに、休憩や食事はできるだけおしゃれな場所に行って、あわよくば難しい本を読むこと、朝早くから積極的にジョギングする…などを心がけて過ごしてみました。時期は4月のある一週間。実際に、充実した日々を送れるのでしょうか!?

月曜:仕事終わりにお花見

桜満開の目黒川で異性の友人と2人でデート。売っているお酒もビールより、ワインやシャンパンが多く、さすがはおしゃれタウン目黒。それにしても田舎出身でローカル路線暮らしの長い自分の場違い感が半端じゃない。「桜にワインは好かん! 」と思いつつ、ウロチョロ。当初は目黒でご飯を食べて帰ろうと思ったが、どうにも居心地が悪く30分で退散。逃げるように地元の定食屋でご飯を食べた。

火曜:仕事終わりにお花見

連日のお花見。四谷の隠れ家的スポットで男性5名、女性3名とお花見。恋愛、仕事、筋肉の話などがテンポよく交わされる。その波に乗ろうと発言を試みるも、言葉がうまく出てこない。己のコミュニケーション力不足を痛感。

水曜:仕事終わりに飲み会

会社の先輩と朝まで飲み。男性3人なのに、無理やりイタリアンへ。まずはシャンパンで乾杯。店員さんにワインリストを見せられるも、何もわからない。知った風に「いい感じに熟した赤あります? 」と聞いたらキョトンとされる。とにかく、リア充っぽくいようとワインを飲み続けた結果、泥酔。終電もなくなり、やむなくタクシーで帰宅。痛い出費。

 地に足がつかない感じで過ごした3日間…。果たして、こんな状態でリア充の仲間入りができるのか!? 後編では、土日を含めた後半のレポートをお届けします!

(船山壮太/verb)
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ライター

船山壮太

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