ヒトメボ

恋愛心理カウンセラー

根本裕幸

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読了時間:約4分

 最近、SNSが原因でケンカしてしまうカップルが増えているそうです。「たしかに、SNSを利用しているカップルからのお悩み相談は、ここ数年でぐんと増えてきましたね」とは、恋愛心理カウンセラーの根本裕幸先生。それはいったいなぜなのでしょうか。

「女性は恋人に対して『私だけを見てほしい』と特別扱いを望む思いが強く、一方で男性は『(恋人は)俺のもの』という独占欲が強いため、それぞれSNS上で“自分以外の異性の存在”を目の当たりにすると不機嫌になりやすいんですよ」(根本先生)

 やはりというべきか、SNSでのケンカにも「異性」が大きく関係しているとのこと。そこで、具体的な3つの原因について教えていただきました。

異性の友人とのやりとり

「恋人が自分以外の異性と親しくしていたら気になるもの。相手のことが好きならそれは自然な気持ちです。特にSNSというネットの世界では、それがより見えてしまうことで、余計に気になってしまうものなのです。交流している相手がサークルや仕事の関係者であれば仕方がないことですし義務的なものですから気にする事はありません。

また、プライベートな友達だったら、現実と同じように、あえて自分からその仲間に入ってしまうのもひとつの手ですよ。ただ黙ってやり取りをみて悶々とするより、“楽しそうだから、今度一緒に連れて行ってほしいな”とやりとりに参加してみたり、彼の記事にコメントを付けたりするだけでも、気持ちがすっきりするはずです」(同)

前の恋人とつながっている

「なぜつながっているのか、と気になるかもしれませんが、“交際前からもともとつながっていた”場合や“友人としてよい関係でいたい”などのさまざまな理由があります。元恋人とつながっていることで『デリカシーがないのでは』と腹が立ったり、『もしかしてヨリを戻すことになるのでは』と不安になるかもしれませんが、自分の知らないところでコソコソしているよりもSNSでそのつながりをオープンにしているということはやましいことがないとも言えます。むしろプラスに捉えることができるんですよ」(同)

 そうは言っても、やはり「つながりを絶ってよ!」と言いたくなる人もいるのでは…

「不安だからつながりを絶たせようとするのは、実は逆効果だったりします。相手の近況が分からなければ分からないほど、“今なにをしてるんだろう?”と気になることがありますよね? SNSでつながっているということはいつでも相手の近況を知れるわけですから、元恋人が気になる…という気持ちはむしろ減らせます。逆に言えば、彼(彼女)の今の恋人は自分だ、と周囲に示して外堀を固めることもでき、さらに自分たちの幸せぶりを相手に見せてきっちりあきらめさせることもできるんです」(同)

恋人の存在をオープンにしていない

「〝恋人のステータスをONにしない″など、恋人の存在を明らかにしないことに不満や不安を持つということもあります。設定しない理由には、なんとなく設定せずにそのままだったり、『照れくさいから』というものがほとんどですから、“ON設定にしてほしい”と言えば案外すんなり設定してくれたりしますよ。また、SNSは近況報告、連絡手段のツールの一つとしてしか捉えていないため、オープンにしていないという人もいます」(同)

 自分たちの関係をオープンにしたければ、なぜ相手がそうしてくれないかの理由を直接ちゃんと聞いて、正直に自分の思いを伝えるのが良いのだとか。

 恋人が他の異性や仲間と楽しくしている姿に、「自分の知らない彼がいる」「その輪の中に自分が入っていない」と疎外感を感じてモヤモヤしてしまうのは現実でも同じこと。SNSでは今まで見えていなかったことも見えてしまっているだけです。そんなことでケンカしてしまうより、自分も彼のコミュニティの一員として思い切ってその輪の中に飛び込んでしまうほうがきっと楽しいはず。

(黒澤真紀/コンセプト21)
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ライター

黒澤真紀

コンセプト21

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