ヒトメボ

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 今から約30年前、1988年の2月10日は『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』の発売日。前日からの大行列や400万本近い出荷数などで、本当に伝説になったファミコンソフトですよね。このドラクエシリーズ全作品に登場する道具に「やくそう」がありますが、ゲームをプレイしたことのない人でもRPGの回復アイテムといえば「やくそう」を思い浮かべる人は多いと思います。ところで、これってどうやって使っているのでしょうか? 100人に聞いてみました。

Q. RPGに出てくる「やくそう」、どんな使い方をしていると思いますか?

結果は…

1位 食べる/噛む…43人

2位 煎じて飲む…24人

3位 患部にあてる/貼る…16人

4位 かざすだけで効果がある…12人

5位 噛んだり粉にして溶いて塗る…5人

 約半数は「食べる/噛む」と考えているようです。それぞれの回答理由や、どんな植物の色・形・味をイメージしているのかについても聞いてみました。

食べる/噛む

「食べる印象が強いです。味は苦く、大葉のような色や形をしているイメージがあります」(茨城・27歳男性)

「戦闘中でもすぐに使うことができるためには食べるのが一番簡単かなと思いました。やくそうは しその葉のような葉っぱが広がっていて緑色のものをイメージしています」(愛知・30歳男性)

「RPGゲームだと戦闘中にも薬草を使用して体力を回復するので、直接食べたほうが患部に貼る・塗る・煎じて飲むよりも即座に回復できると思います。形はシソの葉、色は深緑で、味は甘苦いようなイメージです」(愛知・27歳女性)

「飲み込んでいるのかと思ってました。どくだみみたいな苦い、不味い、臭いイメージです」(栃木・38歳女性)

「そのままかじりついていると思っています。物語後半で体力がものすごく上がってその状態で瀕死になっていた時、手持ちに大量の薬草があったらめっちゃ草食べているのを想像して吹き出します」(東京・31歳女性)

「薬草というとむしゃむしゃと食べるようなイメージがあるので、食べたり噛んだりして回復しているのだと思います。アロエみたいな感じかと」(埼玉・26歳女性)

「手っ取り早く回復しそうなので。シソの葉のような感じで、それより少し分厚いイメージです」(神奈川・34歳女性)

「タンポポの葉のような感じ緑で苦い。すぐ回復するのでそのまま食べてる感じがする」(神奈川・42歳女性)

ほか35人

 戦闘中に調合したり貼ったり塗ったりする時間はないはずで、すぐに使えていることから「食べている」と考えるようです。この場合、傷を治すというよりは体力を回復するイメージが強いかもしれません。ちなみに『ダイの大冒険』のポップはムシャムシャ食べていましたよね。

煎じて飲む

「飲んで使用していると思うので。アロエなど緑っぽいイメージがあります」(宮城・30歳女性)

「煎じて飲むイメージですね。ドクダミ茶のような苦いけど、効果が抜群で戦いでおった傷を癒してくれるような野生に生えている薬草を連想しました」(富山・39歳男性)

「なんとなくそんな使い方じゃないかというイメージ。緑とかカーキ、オリーブ色みたいな雰囲気で渋くてまずい、みたいな感じですかね」(埼玉・47歳女性)

「飲むと即効性があるような気がする。誰かが、煎じてくれているのでしょう…」(福岡・44歳女性)

「わざわざ煎じてると思います。戦闘中に行っているイメージはあまりありませんが」(滋賀・28歳男性)

「薬として煎じて飲んでると思ってました!よもぎとかたんぽぽとかそういうイメージで!」(東京・35歳女性)

「ヨモギみたいな形・色ですり鉢ですってそれを飲む!というイメージです。まずそ~」(山口・26歳女性)

ほか17人

 「やくそうを つかった」というメッセージは出るものの、それは描かれていないだけで、あらかじめ粉や液体や丸薬などにしておいたものを「飲んでいる」ということですね。ちなみに「せかいじゅのは」はすりつぶして飲むメッセージがあり、ファミコン版ドラクエIの説明書には「マンドラゴラの根とヨモギの葉をすりつぶして調合した傷ぐすり」とあるそうです。山口県の女性はかなり近いイメージを持っていますね。

患部にあてる/貼る

「RPGだと戦闘により、斬られたり、怪我をした箇所を回復させていると思うので、『患部にあてる/貼る』と思ってます。形も実際の薬草(漢方)のようなものをイメージしてます」(東京・41歳男性)

「モンスターとの戦いでは外傷を受けることが多そうだから直接患部を癒やすもののように思う。アロエのようなイメージ」(大阪・38歳男性)

「すぐに消費している上に、即効性があるので、煎じたりしているとは思えないからです。緑色で苦い味です」(東京・32歳男性)

「原始的な使い方をしていそうだからです。茶色や緑色の葉っぱで、苦いイメージがあります」(石川・36歳女性)

「湿布みたいな感じですぐによくはならないけど、徐々に回復してくようなイメージ。どくだみのような暗い色」(大阪・34歳女性)

「戦いによる怪我を治す。春菊のイメージ。何かよく効きそうな感じ。苦くて食事としては食べづらい」(富山・38歳女性)

「たぶん、体の傷を治すために使うから。ヨモギとか山菜などの身近な草を想像しています」(石川・33歳女性)

ほか9人

 戦闘なのだから回復させるのはきっと切り傷などの外傷。それが早く治るということは、経口摂取ではなく患部に直接「貼っている」はずということなのでしょう。たしかに中世っぽい世界観的には、使い方や保存方法がシンプルなほうが合っている気はします。なお、PS2版ドラクエVの攻略本には「傷口に当てておく」とあるそう。瀕死のキャラクターの回復はけっこう大変そうです。

かざすだけで効果がある

「やくそうを使ってから回復するまでの時間が短いから。どこにでもありそうな植物の形をイメージしている」(宮崎・21歳女性)

「本物の薬草ではなく、バーチャルなやくそうだから、僧侶が拝んでパワーチャージする」(兵庫・45歳女性)

「戦闘中に食べたり、患部に当てたり、飲んだり、塗ることは無理なので魔法みたいにやくそうから変な光が出て治す気がします」(東京・31歳男性)

「使うだけで即効性があるようなので、食べたり飲んだりと言った時間がかかる治癒の仕方はしないと判断。また何度も使うことまで全快まで持っていけるので、魔法の力を持つ植物の一つなのだと思います。シダの葉っぱをイメージしています」(北海道・19歳女性)

「やっぱりRPGの戦闘中にぱっと使えると楽だと思うので、かざすだけで使えたら便利な気がします。なんとなく実物ならほうれん草みたいな気がします」(東京・30歳女性)

「せっかくゲームなので、魔法っぽい使いかたなのと、ねこじゃらしをイメージしています」(大阪・39歳女性)

「葉っぱみたいな形をしていて、効力によって色が違うと思う。(毒消しはピンク。傷は緑など。)薬草から連想すると葉っぱになりました。落ち葉というか水槽に入っているような感じ」(愛媛・26歳女性)

ほか5人

 体力が回復するだけではなく傷も癒えるなんて。しかも、そんなに早く効いたり手早く準備できたりするはずがない。ここは魔法のある世界だから、きっと何か神秘的な力が作用しているに違いないということでしょうか。たしかに「キメラのつばさ」もかざすことで効果を発揮するアイテムですよね? また、かざせば効果があると考える人は、食べる、飲む、貼る、塗るなどを選択した人たちとはちょっと違う色・形の葉をイメージしているようです。

噛んだり粉にして溶いて塗る

「薬といえば傷口に塗りこむものが一般的だと思うから。また、植物の色や形に関してはアロエっぽいものをイメージしている」(大阪・31歳男性)

「仙豆みたいな感じが一番分かりやすいが、なんとなく磨り潰す様子が頭に浮かんだ」(石川・36歳男性)

「アニメとかですりつぶして塗っているシーンとかみたことあるので多分塗るんだと思います」(岐阜・27歳男性)

ほか2人

 こちらは5名と少数派でした。ちなみに「やくそう」のイメージとしてよく挙がっていた「ヨモギ」にはタンニンが含まれ、生葉を口で噛んで傷口に付けると血止めになるのだとか。ひと手間かけているだけあって効果は強くなりそうですが、使用方法が現実的な分だけ、用途のイメージが絞られたり、神秘的な力も感じられなくなったりするのかもしれませんね。

 RPGの世界は広大。各地方で同じ種類の「やくそう」が採れるとも限りませんから、現実の薬草のように、その形状や効能、用法もまた色々あるということかもしれません。あなたはRPGに出てくる「やくそう」、どんな使い方をしていると思いますか?

調査方法:(株)ウィルゲート提供の「サグーワークス」モニター100名に対してアンケート

(ヒトメボ編集部&サグーワークス)
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